谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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風俗営業、パチンコ店、ラブホテルの研究-条例廃止は正しいか?

19日~20日は、議会最終日の準備。議案・陳情等の賛否と討論、議案の修正提案に頭を悩ませています。特に没頭しているのが、パチンコ店やラブホテルといった風俗営業の規制のあり方についてです。
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宮本泰介市長は、議案14号「習志野市特定建築行為に係る手続等に関する条例の制定について」で、住民説明を強化する条例を制定する代わりに、2つの規制条例を廃止する提案をしています。

屋敷4丁目のパチンコ店建設と規制条例廃止(3月13日のブログ)

〔パチンコ店の規制〕
パチンコ店等の規制を考えて、昭和48年に制定されたのが「習志野市風俗営業等の規制に関する条例」です。

同様の規制条例をもつ兵庫県宝塚市、奈良県奈良市が、裁判でパチンコ業者に敗訴したことが、条例廃止の理由とされています。ところが、両市とも敗訴後、その経験から条例改正をしましたが、規制条例は維持しています。

〇宝塚市パチンコ店等及びラブホテルの建築の規制に関する条例(平成15年・全部改正)

〇奈良市ラブホテル及びぱちんこ屋等建築等規制条例(平成21年・一部改正)


また、大阪府交野市の場合、規制条例の効力が問題となりましたが、逆に「市条例の実効性確保のため、関係法令の整備を求める意見書」を市議会の全会一致で、国や大阪府へ提出しました。

〇交野市風俗営業等に係る特定建築物の建築等の規制に関する条例(昭和63年)

パチンコ店問題で、市議会が意見書を可決(日本共産党交野市議団HP)

こんにちは!交野市会議員・さがらいふみです!「パチンコ店問題」(ブログ)

習志野市では、屋敷4丁目のパチンコ店の新築計画において、パチンコ業者は条例遵守の姿勢を示しています。宝塚市、奈良市などが規制条例を維持していることから考えると、習志野市も、新しい手続き条例(住民説明の強化)とあわせて、既存の規制条例も条文を調整したうえで残した方が良いと言えます。

〔ラブホテルの規制〕
もともとモーテルの規制を考えて、昭和46年に制定されたのが「習志野市旅館営等の規制に関する条例」です。

市当局の説明によると、市の条例制定後、モーテルやラブホテルは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」で規制の対象となりました。千葉県の施行条例で、モーテルは県内全域が禁止地域となりました。

ラブホテルは、県の施行条例で商業地域に限定され、学校施設等から200m以内も禁止されています。事実上、習志野市内では営業困難なので、市独自の規制条例は必要ないというのが廃止の理由です。

しかし、廃止して、将来にわたり問題はまったく起こらないのでしょうか。ラブホテルについては、県内でいくつもの市が規制条例を維持しています。少し調べただけで、以下の例が見つかりました。

〇船橋市ラブホテルの建築規制に関する条例

〇市川市ラブホテルの建築規制に関する条例

〇鎌ケ谷市ホテル等の建築規制に関する条例

〇松戸市ラブホテル建築等規制条例

〇柏市ラブホテル建築規制条例

〇浦安市ラブホテル等の建築規制に関する条例

〇野田市ホテル等の建築規制に関する条例

〇我孫子市ラブホテルの建築規制に関する条例

〇東金市特殊旅館業施設の建築規制に関する条例

〇袖ケ浦市旅館業施設の建築に関する指導要綱


さらに、近年問題となっているのが「偽装ラブホテル」です。これについては、むしろ規制を強化する方向です。そのようななか、習志野市が規制条例を廃止してよいのか疑問です。

ラブホテル規制条例の考え方(北海道町村会・法務支援室HP)

偽装ラブホテル問題の記事・資料
しんぶん赤旗・2010年4月26日
しんぶん赤旗・2009年3月28日
しんぶん赤旗・2008年5月26日

全国偽装ラブホテルをなくす会

22日の議会本会議に向け、議案14号の修正提案を準備しているところですが、どの範囲まで規制を残すよう提案するか、引き続き研究中です。
by takashi_tanioka | 2013-03-20 12:00 | 議員活動 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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