谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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怒鳴るという闘い方

議員になる前、中央アジアを2回旅行しました。バックパックを担いだ一人旅であり、バスと鉄道で横断しました。

最初は14年前で、カザフスタンとウズベキスタンを約10日間。2回目は11年前で、約1か月間かけて、中国(西安)-カザフスタン-ウズベキスタン-トルクメニスタン-イラン-トルコ(イスタンブール)を横断しました。

ウズベキスタンとトルクメニスタンの国境を歩いて越えたときは、「国家とは何なのか」と考えさせられました。
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旅行中に注意したことの一つが、不当な行為への対処。中央アジアの多くの人々はとても親切です。しかし、どこの国にも理不尽な人はいます。タクシーや屋台でぼられそうになったときは、まわりの人々に聞こえるように大声で怒鳴りつけ、不当行為に対抗しました。

特にやっかいだったのが、ウズベキスタンとカザフスタンの一部の警察官。権力を笠に着て2~3人で取り囲み、横暴な要求をしてきました。

暴力で対抗するわけにはいかないので、やはり大声で怒鳴りつけて抗議の意志を表わし、相手をひるませ、難を逃れました。パトカーに連れ込まれたときは、ドアを閉められないように足で押さえながら怒鳴ったので、ずいぶん疲れました。

そのときのことを思い出したのが、今日の市議会でした。

午前10時から議案質疑(本会議)。私は、基本構想議決の条例(議案38号)、市営住宅明渡等請求事件の訴え(議案44~46号)、津田沼浄化センター等の改築工事(議案49~50号)について質問しました。

問題は、その後の議会運営委員会。市民からの請願・陳情の付託先を決める際、議会運営委員長がJR津田沼駅南口開発での強制執行に関する陳情9件を委員会付託しない(審議しない)ことを提案しました。

根拠は、議会運営等に関する申し合わせ事項の8の(6)「司法において係争中又は調停中の陳情及び司法の侵害の恐れがあると判断する陳情」は「配布するにとどめる」の部分でした。

この申し合わせ事項8の(6)は、関桂次・前議長が提案して追加された項目です。市民の陳情を制限することになるので日本共産党などが批判しましたが、「司法の侵害の恐れがあると判断されるなら仕方ない」というところで妥協し、盛り込まれることになりました。

JR津田沼駅南口土地区画整理組合が地権者を相手に訴訟を提起したことが該当するというのが、議会運営委員長の言い分です。多くの会派がこれに同調しました。

強制執行に関することが裁判所で直接争われているのであれば、(6)に抵触すると言えなくないでしょう。ところが、訴状等の内容を確認した議員は、この日の時点では誰もいませんでした。

このようなことを安易に認めては、たとえば、マンション建設やパチンコ店・ギャンブル場進出の住民紛争で事業者側が何か提訴した場合、住民側の議会陳情は一切審議できないという悪しき前例となってしまいます。

この一連の陳情は、ほぼ同じ人達から、同趣旨の内容で毎回提出されており、陳情提出・審議のあり方を問題視する会派もありました。私も、委員会審議については一部改善が必要な面はあると思います。問題は、「審議そのものをしない」となると、市民の権利を制限することになることです。

習志野市議会は、近隣市よりも陳情を重くみており、会議規則145条で、陳情(紹介議員なし)を請願(紹介議員あり)とほぼ同様に扱っています。

上記の申し合わせ事項も、喧々諤々の議論のうえ、市民の権利を不当に制限してはならないと主張する会派にも配慮しながら追加されました。慎重な判断が必要であり、議会運営委員長は、委員会付託しない(審議しない)ことを軽々に提案すべきではありません。

私(日本共産党)は委員会付託しないことに異議をとなえ、強制執行に直接関係することが提訴され、本当に司法侵害の恐れがあるのか、証明するものを示すよう要求しました。

証明さえしてもらえば協議に応じる気はあったのですが、委員長は「あなた一人が反対して、何も決められないのはおかしい」「委員外委員(2人以下の会派の委員)は議決権がない」「文句があるなら、委員長解任を提案してみなさい」と開き直ったので、私も「申し合わせに抵触するか証明しなさい」「委員長横暴」「(強行するなら)市民に抗議チラシを撒くよ」と大声で応酬しました。

これは「暫時休憩」の間のやりとりなので、会議録には残っていませんが、短くない時間、ほとんど怒鳴り声で闘っていた気がします。

立崎誠一議員(市民の声を聞く会)も、「自分が裁判所で訴状を確認する」と意見して、未確認のまま「配布するにとどめる」とすることに異議をとなえました。

しかし、多勢に無勢のため、私からは「委員長の責任で、司法侵害の恐れがある=強制執行に関わる訴訟かどうか確認する努力をすること」を要望して会議を再開。委員長提案で異議なしとなりました。

議会運営は「全会一致を旨とする」のが原則です。そうしなければ、多数会派(だいたいは市長与党)に都合の良いように議会が運営されてしまいます。(たとえば、少数会派の質問・討論時間を短くするなど)

多数決を強行させないために、少数派も時には妥協が必要になります。だいたいは、多数派に有利な妥協となってしまいますが、多数派が少数派に配慮することで軟着陸を図ります。今回のように、委員長が冒頭から強硬な姿勢に出て、多数決をにおわせれば、こちらも対抗手段(大声など)をとらざるをえなくなり、しんどいです。

国会や他の地方議会を傍聴すると、野次と怒号がひどいときがあります。「習志野市はおとなし過ぎる」と傍聴にきた支持者から言われたこともあり、「どうなのかなあ」と思うこともありました。まあ、相手の出方によるのかもしれません。

それにしても、現在の議会運営委員長は議長経験者。少数意見に配慮し、民主的な議会運営に努めてもらわないと、困ります。
Commented by ふぉーらむ at 2014-11-01 15:51 x
奉祝 谷岡先生市政功労者受賞!
Commented by takashi_tanioka at 2014-12-30 10:09
ありがとうございます。

実を言うと、私自身にも選考基準がわからないのですが、2年半前、2期目が終了した市議会議員に市政功労賞が授与されているので、同じ基準ではないかと思います。

お礼の返信が遅くなり、すみませんでした。
by takashi_tanioka | 2013-06-07 23:30 | 議員活動 | Comments(2)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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