谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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2大施設の着工、教育施設の統廃合、市有地売却の是非は?-習志野市公共施設再生・地域活性化委員会の傍聴

17日、習志野市公共施設再生・地域活性化委員会(第1回)を傍聴しました。

商工会議所や連合町会連絡協議会の役員を含む6名で構成された委員会(いわゆる、市長の「私的諮問機関」)です。委員長は根本祐二さん(東洋大学教授、東洋大学PPP研究センター長)、副委員長は西村徹・副市長です。

この日の議題は、①公共施設再生計画策定の現状、②特定地域再生事業との連携作業、③今後の作業スケジュールについて。年度内に残り3回を開催して終了する予定です。

設置要綱によると、「中長期的視点に立った公共施設再生計画を策定するにあたり、従来の行政改革の視点に加え、地域再生、地域活性化の観点から分析、検討する習志野市公共施設再生・地域活性化専門プロジェクトチームの行った調査に対して、第三者的視点から評価及び意見すること」を目的としています。

習志野市公共施設再生計画が「特定地域再生事業費補助金事業」に(6月20日)

平成25年度特定地域再生事業費補助金事業の概要(首相官邸HP)

会議終了後、私はいっしょに傍聴した市民と意見交換しました。「何のための委員会なのか、わからない」が正直な感想です。

傍聴者のなかには計画案を熱心に研究している市民もいましたが、そういう方ですら意味がわからない資料があります。市民合意が形成されないまま、大久保地区公共施設再生基本構想策定業務委託の募集要綱が10月22日に公示されたことも問題視されました。

公共施設再生計画案は、25年間の長期計画です。市政にある程度知識がある委員からも「市民への情報提供が不足」「市民が必要とする施設とは何か検討が必要」という意見が出ている段階で、来年1月に120ページ以上の計画案を公開し、2か月間で「市民合意」を得て、3月までに決定するスケジュールは無謀と思われます。
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直近の「大久保地区公共施設再生」では、公民館・図書館等を大規模な「生涯学習施設」に集約して建設する計画の具体化ばかりが急がれていますが、同時に「学校施設再生」のモデルとされている大久保小学校の説明はまったくありません。

上記の基本構想策定業務委託の選定委員会には、学校教育関係者は一人も入っていません。生涯学習部長が委員長、資産管理室長が副委員長です。

傍聴者のなかには「次期市長選挙目当てで、大型複合施設(生涯学習施設)を大久保駅前に新築するのではないか」との疑念の声もありました。

言われてみれば、新しく出てきた資料「公共施設の更新にかかる経費」で、25年間の施設建設が645億円、このうち265億円が2015~20年度に集中しています。市庁舎と生涯学習施設の2大施設が着工される2016年度は、単年度で75億円と突出しています。

大久保駅前の「生涯学習施設」をモデルケースにする考えは、市庁舎建設の前からあったことは承知していますが、2大施設を同時期に建設することに無理を感じるのもわかります。

仮に市長の政治的思惑に配慮した計画案だとしたら、市担当者がいくら「真面目」に長期計画を立案したとしても、一定の期間で破たんするでしょう。
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私は全体計画への関心から傍聴しましたが、市担当者が市民の関心の低さを嘆くようなことを言うのはいかがなものかと思いました。

大多数の市民が計画案を知らないのは、市長・行政当局の責任です。そもそも、市職員のほとんどが計画案を知らず、市民の質問に答えられません。数名の担当者任せでは、16万人市民に説明しきれないのは当然です。

また、「計画的な老朽化対策が必要」というだけなら多くの市民は賛成するでしょうし、わざわざ説明会へ行かない人が多いのも仕方ありません。

問題は、習志野市が手本としている「不動産有効活用の公共施設マネジメント手法」を正面から説明し、その是非を問うていない点にあると思います。教育施設中心の公共施設を統廃合・複合化し、「余剰」とされた市有地を売却(不動産有効活用)する手法が、習志野市において有効かどうかにあります。

「子や孫の世代に負担を先送りせず、より良い資産を引き継ぎたい」と言うとき、学校等の教育施設の無理な統廃合が「次世代の負担」とならないのか、教育施設統廃合と市有地売却が「より良い資産の引き継ぎ」となるのか、真剣な議論が必要ではないでしょうか。




普通建設事業費の全体像は?

私が特に関心をもっているのは、普通建設事業費の全体像からみた「公共施設再生」のあり方です。この点は、議会で質問しても、明確な答弁・資料が出てきません。

この点で最近みつけたのが、岩手県盛岡市の研究。盛岡市まちづくり研究所を創設し、普通建設事業費の今後のあり方についても一定の評価をしています。

報告書・資料を読み始めたばかりで、ここで示されていることの是非は評価できませんが、参考にしたいと思っています。

盛岡市まちづくり研究所の研究成果(盛岡市HP)
by takashi_tanioka | 2013-10-24 23:30 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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