谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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習志野市通学区域審議会-谷津・奏の杜地域の通学区域

15日、習志野市通学区域審議会(第5回)が開催されました。教育委員会事務局に開催日程を問い合わせたところ、「今日開催です」と言われたため、急きょ傍聴しました。

傍聴者は私1人だけ。市役所HPをみると、審議会等のページの「開催が予定されている会議」に記載がなく、「審議会等の一覧(会議結果等)」からも通学区域審議会の開催案内や会議録・資料等を開くことができませんでした。しかも、誤って「非公開」に分類されていました。(15日の時点)

これでは、傍聴者がいないのは当然です。開催案内のHP掲載や誤りの訂正について、教育委員会事務局へ申し入れました。

12月27日開催の教育委員会会議の議案第40号「習志野市通学区域審議会への諮問について(可決)」の審議も非公開だったので、諮問事項(谷津・奏の杜地域の通学区域)すら、審議委員以外の多くの市民は知らされていません。

諮問事項について、この日は2回目の協議。「仲よし幼稚園跡地活用事業750世帯を除き、通学区域の変更は行わない」について諮問されています。

案1「56学級の規模」か、案2「高学年分離」かは、審議会の議論を受けたうえで、教育委員会で決めるそうです。どうもわかりにくい諮問の仕方ですが、前回(第4回)のまとめを聞く限り、案1の「56学級・2千人規模」の学校運営の是非が中心に議論されているようです。

(案1)56学級の規模による学校運営と施設の更新
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(案2)高学年分離による学校運営と施設の更新
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前回(第4回)における審議委員の意見が、次のように整理されて説明されました。

1.今回の諮問は、平成25年度第1回通学区域審議会での谷津・奏の杜地域の児童増加対応の説明以降、審議がなく、谷津小学校の過大規模校が前提となっている。谷津地域を考えれば、向山小学校区も谷津地域であり、学区変更案に学区の弾力化、学校選択の余地等の議論がなされていないこと。

2.仲よし幼稚園跡地を向山小学校区へ変更するのであれば、入居前の奏の杜地域、特に869戸の大型マンションも変更することが谷津小学校の規模緩和になること。

3.過大規模校となる際に生じる問題点と対応について、審議材料の提示がなければ判断できない。特に学校を運営する観点からは非常時の対応としての整理が必要であること。

4.学区変更に関し、踏切横断の危険性との意見から仲よし幼稚園跡地の通学路に関し、まろにえ通りを想定しているようだが、踏切よりも道路横断の方が危険性は高いと懸念すること。

保護者代表の審議委員が4人いましたが、通学区域を変更しないことで、谷津小学校が全国に例のない過大規模校となることへの危惧の意見が強く出されていました。

市議会では、12月議会において「1.校区変更を行わない対策を講じること」「2.やむを得ず校区変更を行う場合は、既に在学中の児童は対象外とすること」「3.在学中の児童の弟妹にも配慮すること」を求める陳情が採択されています。このうち、項目1を含む陳情が採択されたことに批判的な審議委員から、審議会終了後、個人的に厳しい意見をいただきました。

56学級・2千人になることへの心配・批判は当然であり、私も賛否に迷いました。しかし、踏切横断の危険性(特に低学年)を無視できないこと、通学区域の変更を100%否定した陳情でないことから、反対はできないというのが、私の率直な意見です。

私としては、谷津小学校を希望する児童・保護者の意向は尊重しつつ、つめ込みが嫌で向山小学校(特認校:他の通学区域から通学可能)へ通いたい児童については通学路の安全(踏切改良・誘導員配置、防犯灯増設など)を確保し、過大規模校の緩和が図れないかと考えています。

会議録・資料が市役所HPに後日公開されるでしょうから、審議会における具体的な議論はそちらを読んでください。教育委員会事務局で視察した船橋市立葛飾小学校(43学級・1470人)との比較、谷津小学校の教育環境についての国・県との相談の有無など、審議委員から厳しい意見が出されていました。

審議会長としては、答申の意見が分かれた場合、賛否で表決をとるのではなく、主要な意見と別の意見とで両論併記にしたいという意向でした。

c0236527_17551962.jpg「仲よし幼稚園跡地を向山小学校区へ変更するのであれば、869戸の大型マンションも変更することが谷津小学校の規模緩和になる」という考えにもとづき、「通学区域をどうするか業者と協議すべき」という意見もありました。

56学級を避けるためには、検討してよいと私も思います。ただし、特定のマンション・街区のみ向山小学校区とするのであれば、通学手段(バス等)や安全の確保はしなければなりません。

しかし、この大型マンションの業者(三菱地所レジデンスなど)は、谷津小学校を地図に記した宣伝チラシをすでに配布しています。これでは、購入希望者は「谷津小学校の通学区域に確定している」と思ってしまいます。小学校の対応が確定するまで、通学区域が確定しているかのような宣伝チラシは配布すべきではありません。

都市計画決定のときもそうでしたが、都市計画審議会で用途地域や容積率・建蔽率等を決定する前に、大型マンションを前提にした建設計画を業者側は進めていました。不動産業者・建設業者の都合に引きずられるのではなく、住民の利益を守るために行政は動かなければなりません。住宅を購入した後になって「しまった」「知らなかった」という住民が生まれないようにすべきです。

次回(第6回)の審議会は、2月4日(火)午後2時(傍聴受付は午後1時50分まで)です。答申案が示されるようなので、私も傍聴し、保護者代表の審議委員などの意見を聴いて、3月議会の準備を進めたいと思います。
Commented by 奏の杜住人 at 2014-01-16 22:58 x
いつも谷津地区の問題を取り上げていただきありがとうございます。
さて、4回目の習志野市通学区域審議会はいつ行われたのでしょうか。
谷津小の過大規模校について議論されていたとのことですが、
12月にあった2回目の住民への説明会では
「学区変更はしない」という方針でしたが、
それが覆ることはあるのでしょうか。
Commented by takashi_tanioka at 2014-01-17 17:01
奏の杜住人さま。コメントありがとうございます。

第4回通学区域審議会は12月27日に開催されていました。この日に「谷津・奏の杜地域の通学区域」が諮問されました。

通学区域は議会の議決が必要な条例ではなく、規則なので、5名の教育委員で構成する「教育委員会会議」で決定・変更されます。

住民説明会で出されたのは、あくまで教育委員会案であり、それを審議会がどのように評価し、どのように答申を出すかは、審議委員の間で話し合って決めることになります。

そして、通学区域審議会の答申を受けて、最終決定するのは教育委員会会議となります。

機械的な言い方になってしまい、すみませんが、現時点で決定事項でない以上、通学区域審議会や教育委員会会議での議論によっては、説明された案とは別の形の最終決定になる可能性はあります。

この間、何人もの保護者の方々から私も話を聞いてきましたが、ベストと言える解決策がないなか、当然のことながら、人によって意見は違います。

保護者代表として審議会に出席しているのはPTA関係の方々ですから、PTAとしてどのように考えるのか、充分話し合うことも大切だと思います。
Commented by 住民ママ at 2014-01-18 00:46 x
私には市教委が何を考えているのかが全くわかりません。
結局は、アンケートを盾に、住民説得を恐れた策に思えます。
校庭、プールのない、2000人の小学校は、国が定める基準からも大幅にはずれます。
校庭とプールは時間借りするといいますが、移動時間を考えると、
実質の授業時間は減りますが、
そのことは市教委はわかってるのでしょうか?

学校1校分の児童が溢れてしまう故、新設が本来一番ふさわしい解決法の気がしますが、それは中々厳しいのでしょう。
ではなぜ向山小を活用できないのでしょうか?
過去、向山小ができた背景は、谷津小の児童数増加対策ですよね。
ですが、現在向山小は児童数減少の一途をたどっております。
市全域から通える特別校との位置づけとのことですが、
それであっても、児童数が減ってる以上、そこにこだわるのはおかしな話です。
踏切は、陸橋を作るなど前向きな解決法があります。

今からでも、市教委や市長がリーダーシップを発揮し、奏の杜、谷津、周辺地区の学区再編を考えてもらいたいものです。
こんな残念な案が出るのであれば、アンケートで学区再編希望と書いた、という意見も耳にしますよ。

犠牲になるのは、「子ども達」です。
Commented by 谷津住民 at 2014-01-22 00:20 x
谷津小にどうしても通いたい人が多いという前提から議論が始まっている気がします。
ほとんどの親は子供に管弦楽をやらせたい訳ではなく、どちらかと言えば、運動ができる伸び伸びした環境で育てたいと考えると思いますので、校庭が大きく、プールがある学校を望むのではないでしょうか? 自分も破綻が目に見えている谷津小に敢えて通わせたくはありません。

学区変更なしでは、校舎が完成したときには既に手遅れなだけでなく、それだけの規模の校舎が不必要になっている可能性が高いです。向山小も定員いっぱいならばともかく、向山小は余裕があるという説明をききました。向山小の活用をもっと考えてもよいと思います。また、再開発で前からの住民には迷惑をかけないという開発時の約束も反故になっている現状です。このことからも、江戸川区のようにマンション業者にも一定の負担(通学バスの運用等)を求めていくことも議会には行って欲しいと考えています。
by takashi_tanioka | 2014-01-15 23:30 | 谷津・奏の杜の学校問題 | Comments(4)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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