谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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「習志野」の地域の未来を考えるプロジェクト?-大久保地区公共施設再生

22日、具合の悪かった次男(1歳)の熱が下がらず、病児保育も頼めなかったため、妻が仕事から帰ってくるまで看病。予定していた教育委員会定例会の傍聴に行けなくなってしまいました。

妻の帰宅後、今度は長男と長女を担当。「『習志野』の地域の未来を考えるプロジェクト~大久保地区公共施設再生~講演会」に、子連れで途中から参加しました。
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第1回のテーマは「働き方と地域の未来」。習志野市役所HPには、次のように案内されています。

大久保地区の老朽化した生涯学習施設等を中央公園と一体的に再生し、地域の価値を高めるエリアづくりを推進する「大久保地区公共施設再生事業」について、平成26年度は、本事業を委託したUDS株式会社とともに、ワークショップ等を通じて、市民の皆様と事業を進めていくことを計画しています。

本計画を開始するにあたり、・・・ 講演会を企画しました。各回2部制になっており、第1部は、幅広い世代の方々に興味を持っていただける内容を企画しておりますので、お気軽にご参加ください。

第1部 NPO法人グリーンズ代表・鈴木菜央、ファシリテーター:UDS株式会社代表取締役・中川敬文

第2部 大久保地区公共施設再生計画のご提案

ところが、実際は、次のような流れでした。

1.大久保地区公共施設再生計画概要説明(習志野市資産管理課)

2.UDS紹介、ワークショップの論点のご提案(UDS株式会社・中川敬文)

3.講演「働き方と地域の未来」+体験ワークショップ(NPO法人グリーンズ代表・鈴木菜央)

4.質疑・応答

30分くらいで子ども達が騒がしくなってしまったので退席しました。鈴木菜央さんの話は冒頭部分しか聴けなかったので、ここでの論評は控えます。これまでの経歴をみると、面白そうな話だったので、全部聴けなかったのは残念です。

講師の評価は別として、主催者側の企画の立て方には疑問をもちました。

当ブログで以前取り上げた鶴ヶ島プロジェクトのパブリックミーティングは、公共施設の面積圧縮・複合化がテーマになっていましたが、新たにできる複合施設についての検討でしたから、住民合意を形成しやすかったと思います。

ところが、習志野市の「大久保地区公共施設再生」は、4つの小学校区にある社会教育施設や児童館などを大幅に統廃合する計画に基づくものであり、住民合意が形成されていません。

子育て世代を含む多くの住民から「藤崎図書館の存続を求める請願」が提出され、藤崎地区公共施設説明会でも批判が続出しました。

そのような緊張関係があるなかで取り組まれる企画なのに、残念ながら、主催者側に緊張感が感じられませんでした。切り捨てられる地域・住民が多数存在するもと、「地域の未来を考える」というプロジェクト名は安易ですし、独善的です。

また、これは「習志野市公共施設再生計画」という統廃合計画のモデル事業として実施されますが、この計画に基づいて策定されてきた、保育所・幼稚園の統廃合(こども園計画)、小中学校の統廃合(学校施設再生計画)などへは強い批判があります。

保育所・幼稚園の統廃合(第1期、第2期)のパブリックコメントは過去最多の件数となり、子育て世代を中心に批判・疑問が寄せられました。そこでの批判に対しても、主催者側は正面から向き合おうとしていません。

今回の案内チラシには、次のように書いてあります。

本プロジェクトは、習志野市公共施設再生計画に基づき、京成大久保駅前の中央公園とその周辺の公共施設の再生に関して、市民の皆様の夢を形にするためのプロセスの一環です。

住民合意が形成されないまま、公共施設の統廃合が進められるなか、「地域の価値を高めるエリアづくり」「夢を形にする」と唱えて若者向け、子育て世代向けの企画を立てたところで、全市的な統廃合推進を粉飾する企画ととられても仕方ないと思います。

それ以前に、保育所や学童保育の保護者会などで聞く限り、市内の子育て世代には、今回の企画自体があまり知られていないようです。

主催者側が市議会へ配布した文書によれば、この事業は、今年1月に国の経済財政諮問会議内に設置された「選択する未来」委員会の「地域の未来」ワーキング・グループにおいて、地域の取組事例として取り上げられたそうです。

新しい施設について、施設周辺の町会役員は歓迎ムードのようです。市議会でも賛成議員・市長与党が多数派です。それで、主催者側は気を良くしているのかも知れませんが、切り捨てられる地域・住民にこそ慎重な対応が必要ではないでしょうか。

本当に「地域の未来を考える」のであれば、新しい施設の近隣の歓迎ムードに乗じるのではなく、4つの小学校区の子ども・子育て世代を含む幅広い住民が参加した再検討が求められます。それが無ければ、一部の仲良しグループのお楽しみ会に終わってしまうのは確実です。
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UDSとの偶然の出会い

今回の受託業者「UDS株式会社」とは、偶然にも別の出会いがありました。7月に参加した地方議員研修会の際に宿泊した「ホテルアンテルーム京都」は、UDSの運営でした。

地方議員研修会「人口減少のなかで活力あるまちづくりを考える」(1日目)

研修会で習志野市公共施設再生計画の手法を批判した日に、そのモデル事業を受託した企業が運営するホテルに宿泊したのは、奇妙な縁です。リノベーションへの取り組み自体は勉強になりました。
by takashi_tanioka | 2014-10-22 23:30 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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