谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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高齢者の難聴対策、介護保険制度の改善など-議会質問を振り返る

c0236527_851936.jpg30日は、長男・長女を祖母に預け、次男を連れて谷津地域などを訪問。この日で、今年の議員活動は取りあえず終了としました。

今年の前半まで議会質問の中心は公共施設再生でしたが、一段落ついたため、後半は福祉施策や学校教育に中心を移しました。

議員2期目まで、これらの課題は、経験の長い馬場信韶議員に頼ってきました。馬場議員が引退してからは自力でやらなければならない課題となりましたが、なかなか手が付けられず、特に医療・介護については制度批判の「そもそも論」中心の質問・要望ばかりになっていました。

医療・介護総合法の強行採決にしても、後期高齢者医療制度の継続にしても、介護保険制度の改悪にしても、法律や制度そのものに欠陥があるのですが、施行された以上、高齢者や家族の負担を少しでも軽減するために、地方自治体でも可能な改善策を実現させる必要があります。

12月議会は、次期(第6期)の「習志野市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」の策定に向け、各種要求を反映させるためのまとめの一般質問となりました。

パブリックコメント「習志野市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)」(市HP)

特別養護老人ホーム(特養)の整備の質問に対し、市長は「次期計画で1施設100床の整備を位置づける」と答弁しました。

私(日本共産党)は、「制度改悪によって特養に入所できなくなった要介護1・2の高齢者のうち、低所得の人は、サービス付き高齢者向け住宅への入居が経済的に困難であり、行き場がなくなってしまう。受け皿の整備が必要である」と主張してきました。

12月議会の一般質問でも、国民年金だけで生活している高齢者はサービス付き高齢者向け住宅への入居が困難であることが、保健福祉部長の答弁から明らかとなりました。

9月議会で答弁のあった「低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業」でも不十分。私のさらなる改善要望に対し、保健福祉部長は「介護付きケアハウス(軽費老人ホーム)の活用を考えていく」「特別養護老人ホーム併設のケアハウスの機能を強化していく」と答弁しました。

9月議会において私は、「介護付きケアハウスと認知症高齢者グループホームの充実が必要」と指摘していましたが、このうち一部について充実の姿勢が示され、良かったと思います。

私は、「24時間の定期巡回随時対応型訪問介護看護への取り組みが習志野市では遅れている」とも指摘。保健福祉部長は「第5期計画では諸課題があり、応募がなかった」と述べたうえで、「第6期計画でも引き続き、1事業所の整備を位置づけるとともに、他のサービスとの複合施設という形で公募を図る誘導策を採りたい」と答弁しました。

国が宣伝する「地域包括ケアシステム」は、国・自治体が体制整備にかなりの力を入れないと、「絵に描いた餅」になります。これについては、引き続き、習志野市独自の体制整備を追及していきたいと考えています。

このほか、12月議会で質問・要望して「良かった」と思ったのが、高齢者等の難聴対策と、子どもの貧困対策でした。

c0236527_4145375.jpg高齢者等の難聴対策は、昨年(2013年9月議会)から取り組んでいる課題です。私の一般質問により、「高齢者実態調査」のアンケートに難聴・補聴器に関する質問項目が追加され、多くの高齢者が困っている実態が把握されました。

そして、12月議会の一般質問では、市長が「補聴器等の普及や磁気ループの設置等の環境整備を進める必要性が高いことがわかった」「高齢者保健福祉計画や障がい者基本計画などにおいて、難聴者対策を位置づけ、これらの施策を進めていく」と答弁しました。

高齢者の難聴は、重度化してから対応しては手遅れになり、回復不能になると言われます。高齢化社会が進むなか、元気に社会参加し続けてもらうためにも、「軽度難聴の高齢者にも、回復不能となってしまう前に補聴器購入補助をつけて、補聴器の活用を促進すべき」と私は求めました。

子どもの貧困対策としては、「生活保護世帯等の学習支援事業の拡充」を求めました。

市長は「平成21年度から生活保護世帯の子どもを対象に『高校進学希望者学習支援事業』を実施し、全員が希望校に進学し、成果をあげている」と述べ、「平成27年4月以降は、これまでの事業を土台としつつ、対象者を生活保護世帯以外の生活困窮世帯の児童、さらにはひとり親家庭の児童まで拡大して取り組み、子どもの貧困対策のさらなる強化を図る」と答弁しました。

これらを実施すれば、市独自の財政負担が生じるので、市長の政策判断が問われます。今回、継続・拡充を決めた市長の判断は評価したいと思います。

今年後半の福祉施策に関する議会質問をまとめてみましたが、法律や制度を批判し、その改廃を要求しながら、当面の改善策も同時に追求するのは、とてもたいへんです。

自分の主張に矛盾が生じないよう、頭を整理しながらの質問準備となりますが、早急に実現可能なところから要望していくことも必要です。

これからも、住民や利用者、事業者の困難を受けとめ、意見・要望を聴きながら、様々な福祉施策の改善・充実に取り組んでいきたいと思います。
by takashi_tanioka | 2014-12-30 23:30 | 議員活動 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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