谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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「習志野」の地域の未来を考えるプロジェクト・発表会への疑問

14日夜、「『習志野』の地域の未来を考えるプロジェクト~大久保地区公共施設再生~発表会」に参加しました。
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ワークショップ参加者による発表の仕方は、かつての習志野郵便局跡地活用ワークショップを想起させるものでした。ワークショップ内では、市当局や受託業者が示すテーマに沿って活発な議論がされたものと考えられます。

しかし、残念なことに、習志野郵便局跡地活用ワークショップのような幅広い参加者と、時間をかけた検討にはなっていませんでした。

公民館・図書館・児童館などが廃止される地域の住民・子ども達にどのように対応するのかの視点はなく、計画を推進する「習志野市先導的官民連携事業協議会」の委員(大学教授)の大学ゼミ生や、統廃合容認の方々が中心だったようです。

大久保地区公共施設再生~発表会~(習志野市HP)

「公共」とは何か、「社会教育」とは何か、「コミュニティ」とは何か、といった基本的な学習・検討もないままの発表会。ワークショップに臨む市担当者や受託業者(UDS株式会社)の「儲ける」という商業主義的な姿勢が、議論を深める妨げになっているのだと思います。

「公共」「教育」「コミュニティ」・・・などの問いが欠落した発表会では、便利な施設・設備といった話題が中心の「ハコモノ」づくりに終わってしまいます。
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あいさつをした宮本泰介市長やUDS社長の話を聴いて連想したのが、武雄市図書館。武雄市の場合、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)という大手企業への委託でした。

習志野市の場合、ベンチャー企業(UDS株式会社)が継続的に業務を委託したいようで、NPOやワークショップを織り交ぜながら「市民参加」を演出しています。しかし、市担当者や受託業者の話を聴く限り、武雄市やCCCと同様、教育分野に商業主義を持ち込む「公共施設」の建設・運営モデルを首都圏につくりたいのだと感じます。

私は、現在の資本主義社会において、私企業(民間)がレンタル店、カルチャーセンター、スポーツジムを経営することを否定しません。企業の社会的責任をふまえた上で、「どうぞご自由に」といったところです。

しかし、社会教育施設としての図書館には、それ独自の役割があります。しかし、TSUTAYA図書館を広めようとするCCC社長は、図書館を教育施設ではなく、「本のレンタル店」として論じます。同様の発想でいけば、公民館は「カルチャーセンター」、勤労会館は「スポーツジム」といったところでしょうか。

昨年の10月22日10月25日の講演会では、私を含む一部の参加者から問題提起がありましたが、無視されてしまったようです(「クレーマー」扱い?)。ワークショップの発表会が、便利な施設・設備の話に留まってしまったのは、とても残念なことでした。

武雄市図書館の運営をCCCが受託した際、多くの郷土資料などが廃棄されていたことが、昨年問題になりました。習志野市でも、受託業者などが強調する「儲かる」という視点。それによって切り捨てられる「公共」「公教育」はどうなるのか。

武雄市図書館の問題も参考に、習志野市の今後も考えていかなければならないでしょう。

武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍-館内併設のTSUTAYAに配慮?(ハフィントンポスト)
by takashi_tanioka | 2015-01-14 23:40 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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