2015年 03月 27日
学童保育28人の待機児童-教育委員会の無責任、市長の言行不一致
新年度の入会申請は、最終的に980人(小学4年生以上は72人)でした。このうち、入会が承諾されたのが952人。不承諾は28人で、すべて小学4年生以上です。
宮本泰介市長は、平成27年度所信表明(2月20日)において、「子どもが健やかに育つ環境の整備を推進する」と述べ、「これまで小学校1年生から3年生までであった放課後児童会(学童保育)の受け入れ対象児童を6年生まで拡大します」と表明しました。
高学年受け入れは、新年度の重点施策であるにもかかわらず、申請の半数近くを「不承諾」とするのは問題です。
この背景には、指導員(4月から「放課後児童支援員」)の不足があります。習志野市は近隣市で最低レベルの賃金・待遇であり、新規採用が進まないだけでなく、やむを得ず転職する指導員も生まれてしまいます。
今回の深刻な事態を受け、保護者会(習志野市学童保育連絡協議会)では「習志野市の学童保育の運営の危機!! 放課後児童支援員(指導員)の待遇改善と確保を求めます」の署名運動が決まりました。各児童会で署名用紙の配布を始めているようです。
指導員13人退職の衝撃!-習志野市の学童保育の運営の危機(3月15日)
習志野市で学童保育を所管する原田孝教育委員長・植松榮人教育長をはじめとする教育委員会も、私は怠慢であると考えます。
小学4年生以上の児童が4月1日から通えるかどうかの通知を、3月25日に郵送しました。月末に「不承諾」通知が急に送られてきて、驚いた保護者がたくさんいます。
春休み中、翌週からの子どもの保育をどうするのか。このような「不承諾」の通知の仕方は、共働き家庭や母子・父子家庭のことをまったく考えていません。5人の教育委員の責任も問われます。
教育委員会は昨年末、市内全体で「1372人」の「定員」を発表しました。この定員設定自体は保育環境の面で問題があるものでしたが、蓋を開けてみると、952人しか受け入れられなかったのは、お粗末としか言いようがありません。
学童保育の保護者に衝撃-信じられない「定員」設定(1月27日)
学童保育の量と質-これで良いのか?「定員」の設定(2月5日)
平成27年度放課後児童会(学童保育)・入会申請受付(習志野市HP)
支援員(指導員)をきちんと確保し、施設面の環境も守りながら、全入制に戻すこと。そうしなければ、「文教住宅都市」を名乗ることはできません。
まずは経験豊かで専門性ある支援員を確保するために、私も署名活動など一保護者として運動に取り組んでいきたいと思います。
〔参考〕全国学童保育連絡協議会のウェブサイト