2015年 11月 07日
笠間稲荷神社、予科練平和記念館へ・・・党後援会のバス旅行
今年は茨城県へ。笠間稲荷神社(笠間市)と予科練平和記念館(阿見町)が中心でした。
まずは、笠間芸術の森公園へ行き、笠間工芸の丘の周辺を散策しました。子ども達は市川寿子前議員に遊んでもらい、楽しんでいました。
石井栄・笠間市議の案内で、笠間つつじ公園の展望台へ。故・坂本九さんが戦時中に疎開していた家(九ちゃんの家)の横を通りました。
笠間つつじ公園には「座頭市の碑」があります。時代劇で有名な座頭市は笠間出身の設定だったと初めて知りました。
笠間稲荷神社は日本三大稲荷の一つ。「菊まつり」を中心にまわりました。境内では「示現流奉納奉告祭」の演武もしていました。真剣による演武を子ども達は興味深く観ていました。
笠間稲荷美術館の「藤田忠夫遺作展~シルクロードの旅」に長男が興味をもったので、二人でいっしょに観ました。
神社前の笹目宗兵衛商店で一休み。「二波山 松緑」の銘柄で酒造りをしており、笠間稲荷神社の御神酒となっています。長男が甘酒を飲みました。
午後は、予科練平和記念館へ。1939年に海軍飛行予科練習部(予科練)が神奈川県横須賀から阿見町へ移転し、全国の予科練教育・訓練の中心的役割を担いました。
今回の旅行には、軍隊教育の研究者である高野邦夫さんが同行し、予科練や特攻隊について説明をしていただきました。著書に「軍隊教育と国民教育-帝国陸海軍軍学校の研究」や「天皇制国家の教育論-教学刷新評議会の研究」などがあります。
予科練平和記念館は、特攻隊や侵略戦争などを特に美化することなく、予科練の資料を展示していました。戦前の軍隊教育と軍隊生活の一端をみることができます。
隣接する陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校の「雄翔館」も高野さんに案内してもらいましたが、私は子ども達の面倒をみていて行けませんでした。
究極の特攻兵器・・・人間爆弾「桜花」
予科練平和記念館に、映画「サクラ花-桜花最期の特攻」の案内と、「桜花」の模型が展示されていました。阿見町を中心に撮影が行なわれたそうです。
第二次世界大戦では、遠隔操作・無線誘導・ロケット推進のミサイルの開発に各国が力を入れました。このなかで、人間を誘導装置としたのが日本でした。
「特別攻撃作戦(特攻)」自体が人間を誘導装置とする非合理的な自爆攻撃であると私は考えています。「桜花」「回天」などは究極の特攻兵器であり、当時から批判の声がありましたが、精神論で開発・実戦投入が進められました。
最近読んだ滝沢聖峰さんの「闇の彗星」に、次のような描写がありました。
上記の漫画とは別の話ですが、戦争の起因、残虐行為や戦争責任に言及することなく、戦闘行為を美しく描くのは「戦争美化」につながります。
私は戦記物が好きで時々読んだり視たりしていますが、「国権の発動たる戦争」の描き方がチャンバラ映画と同様にならないよう注意していくことは必要と考えます。
「特攻」について今回参考にしたのが、次の2つです。美濃部少佐のような自衛隊幹部は、今もいるのでしょうか。
NHK戦争証言アーカイブス「特攻」
時事ドットコム「『特攻拒否』貫いた芙蓉部隊(上)」
時事ドットコム「『特攻拒否』貫いた芙蓉部隊(下)」