谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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習志野市の新庁舎のくい打ち問題-詳細を公表せず、工事変更・費用増大を即日採決?

習志野市役所の新庁舎建設工事(清水建設株式会社が受注)について、くい打ちの計画に問題が生じてしまい、工事変更・事業費増大となることが市議会議員に説明されました。
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市議会議員に説明された主な内容は、以下の通りです。宮本泰介市長は、このことを市役所HP等で市民に公表しておらず、報道発表もしていません。

〔工事変更の概要〕
新庁舎建設にあたり、構造物の基礎を支持させる杭支持力について、実施設計段階において、想定した杭の支持層では十分な杭支持力が得られない箇所が確認されたため、一部の杭について、杭の長さ及び杭先端径を変更することにより、十分な杭支持力を得ることとするため、契約変更を行うものです。

〔工事変更の内容〕
杭の長さの変更:15本 設計地盤から-28.4mを-35.2mへ変更(約7m延長)

杭先端径の変更:36本 2.4mを2.8mへ変更:21本 2.2mを2.6mへ変更:15本(約40cm大きく)

〔事業費の増加額〕
3799万5千円の増加

「実施設計段階で追加の地盤調査を実施したところ、基本設計で行った地盤調査により想定した杭の支持層では十分な杭支持力が得られない箇所が複数確認されたため、契約変更(工事変更・事業費増加)が必要になった」というのが市当局の説明です。
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旭化成建材によるくい打ちデータの改ざんとは異なり、実施設計段階での工事変更は一般的に生じるものだそうです。

しかし今、くい打ちデータの不正が社会問題になっています。習志野市の新庁舎建設でも、調査不足、データ改ざん、ミスなどの問題は本当になかったのか精査が必要です。新庁舎建設費が4千万円近く増大することも問題です。

市民の代表である市議会は、市長・行政当局や設計者・施工者に問題はなかったのか、厳しくチェックしなければなりません。ところが今回、宮本泰介市長は2つの非民主的な動きをしています。

①当初、市長与党の議員にだけこっそり説明
新庁舎のくい打ち問題(工事変更・事業費増大)を市長与党の一部会派にだけ説明していました。その後、市長野党の一部議員がこの動きに気づいたためか、あわてて野党系会派の会派代表を呼んで説明しています。他の市民には公表していません。

②工事変更の議案を市長提案し、即日採決のスケジュール案
賛否が分かれる新庁舎建設の事業費増大の議案であるだけでなく、社会問題となっているくい打ち問題での工事変更であるにもかかわらず、工事変更・事業費増大の補正予算について、12月議会初日に市長が提案し、即日採決(先議)するつもりのようです。予算委員会での慎重審議を無視するスケジュールです。

通常、事業費増大による契約変更をする場合、次のようなスケジュールとなります。
①補正予算(事業費増大)の議案提案→②予算委員会→③本会議採決→④仮契約→⑤本契約の議案提案→⑥所管委員会→⑦本会議採決→⑧本契約 (通常、⑤以降は次期定例会となる)

これをみればわかるように、各議員が賛否を決めるとき、「補正予算賛成=本契約賛成」とならなければ矛盾した態度となります。よって、細かい議案審査の中心は、補正予算案を審査する予算委員会となるはずです。そうしなければ、安易に賛否を決められません。

ところが、宮本泰介市長は、②の予算委員会を無視したスケジュール(委員会付託をしない=先議)を想定しているようです。

契約変更が必要な事例なのかもしれませんが、本当にやむを得ない契約変更なのか、基本設計段階での調査不足はなかったのか、受注業者の不正・ミスはなかったのか、賛否を採決する前に精査すべきことはたくさんあります。

◎議会による行政のチェック機能を軽視・・・多数決で即可決は市長の傲慢

詳細な質疑をする委員会審査をやらず、市長提案の直後に即日採決するのは、くい打ち問題・事業費増大に対する市民の関心の高さ、賛否両論などを考えれば、もってのほかです。

「契約変更が遅れると、工期が長引く」と市当局は主張していますが、そもそもこうなったのは、宮本市長・行政当局の責任であって、採決を急かすのは筋違いです。「市長与党が議会過半数を握っているから、多数決で通してしまえ」という傲慢な態度のあらわれです。

また、契約変更(①~⑧の手順)を急がなければならないのであれば、臨時議会の招集、または12月議会の会期延長をすればすむことです。「臨時議会は開きたくない」「会期延長は嫌だな~」と言う議員がいるとすれば、それは職務怠慢ではないでしょうか。

正式な議案(工事変更・事業費増大の予算案)は、17日開催の議会運営委員会にならなければ配布されません。この日の議会運営委員会で「即日採決」または「委員会付託」が決められます。日本共産党は議案の慎重審議を要求し、予算委員会なしの即日採決に反対します。

現時点で、市議会議員へ配布されている資料です。すみませんが、これ以上は鮮明な画像をアップロードできません。資料(原本)をご覧になりたい方はご連絡ください。
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社会問題となっているくい打ち不正について、「しんぶん赤旗 日曜版」11月15日号の1面にスクープ記事が掲載されています。「日曜版」の記事はインターネットで公開されていないため、ぜひ購入して読んでみてください。

しんぶん赤旗 日曜版11月15日号「マンションくい不正・現場作業員告発『工法も問題だった』~元請けや売り主、国の責任は重大」

マンション偽装、なぜ見抜けなかったか-国・行政の責任重大(しんぶん赤旗HP)
by takashi_tanioka | 2015-11-13 23:40 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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