2016年 02月 11日
PFI導入を軸とした組み立て・・・大久保地区公共施設再生基本計画
先月末から「習志野市大久保地区公共施設再生基本計画」が市議会議員へ説明され始め、2月11日に住民説明会が開催されました。
資産管理室の説明を受けたり、基本計画を読んだりしての感想は、「習志野市長や市職員がつくった計画なのか?」でした。
大久保地区公共施設再生事業は、国土交通省などが推進する「PPP/PFI」「公的不動産活用」のモデルケースとなる事業です。国土交通省などに気に入られるつくりになっているように感じます。
たとえば、習志野市基本構想ではPPPを「公民連携」と記載しているのに、大久保地区公共施設再生基本計画では「官民連携」と記載しているのは、国土交通省を意識してのことでしょう。
国の官僚や御用学者、不動産・建設業界がらみのコンサルタント会社、コンサルタント出身の任期付職員お任せの計画づくりではないでしょうか。
官民連携 PPP/PFI(国土交通省HP)
まちづくりのための公的不動産有効活用ガイドライン(国土交通省HP)
建設産業・不動産業-公的不動産の活用に係る一連の取組について(国土交通省HP)
習志野市大久保地区公共施設再生基本計画(市HP)
大久保地区公共施設再生事業手法検討業務の委託先は、株式会社日本経済研究所です。
→業務委託プロポーザルの選定結果(市HP)
PPP/PFIによる施設の長寿命化と公園の一体的管理事業調査業務の委託先は、UDS株式会社です。
→業務委託プロポーザルの選定結果(市HP)
大久保地区公共施設再生基本構想策定業務の委託先は、ランドブレイン株式会社です。
→業務委託プロポーザルの選定結果(市HP)
公共施設再生計画(公共施設マネジメント手法)に関する説明も、不動産・建設業界や国土交通省などとつながりが深い根本祐二・東洋大学教授の教科書通り。習志野市の実態と合わない部分を指摘してきましたが、まったく無視された説明となっており、市長や担当職員の「思考停止」状態にはガッカリしました。
PPP/PFI推進に関する考え方は終始一貫して固執する一方、土地利用や建物形状などはコロコロ変わっています。PFI導入にピッタリ合わせることが優先されているようです。
どうすればPFI導入を正当化するための「バリュー・フォー・マネー(VFM)」を高くできる全体計画となるか。それを軸に計画が検討されてきたように思えます。「PFIでやるのが正しい」という結論を導き出すための計画づくりです。
土地利用や施設配置などについては、説明会参加者や地域住民の方々の意見を聴きながら、今後、見解をまとめていきたいと考えていますが、第一印象は上記の通りです。
PFIについては、市庁舎建設への導入検討時に党主催の学習会を開きました。市当局はPFIを美化して宣伝していますが、その問題点をきちんと見極めて対応していきたいです。
→PFIの学習(2012年5月)
午後は、日本共産党の「パパママ党員交流会」に参加しました。子育て中の同世代の者が集まると、ホッとします。
その後、家族で映画館へ。次男の強い希望で「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」を観ました。午前中はストレスが溜まる話だったので、正義の味方が暴れるシーンを観てスカッとしました。
韓国で有名な「習志野」