谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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習志野市の一般職・特別職の人事問題・・・悩んだ3週間

3月議会の一般質問、議案と請願・陳情を審査する各種常任委員会(議会運営委員会を除く)が終わり、定例議会が後半戦に入っていきます。明日から一般会計・特別会計の予算特別委員会が始まります。

今回の定例議会で悩んだのが、人事問題でした。問題点をどのように指摘するか。賛否をどうするか。質問や採決の直前まで悩んだものもありました。

c0236527_11117.jpg一つは、一般職の市職員の問題。約1年半前、習志野市職員が市主催の企画に参加した市民のことを「いつものクレーマー」「排除を検討」などとSNSに書き込んだ問題について、抜本的な改善がされていないことがわかりました。

そこで、一般質問において、「『全体の奉仕者』としての公務員の任務について・・・インターネット上で、市主催の企画に関連して市民の悪口を書き込んだり、市民を挑発する文章を書き込んだりした問題」と通告し、宮本市長の答弁を受けました。任期付職員の採用制度の問題点についても質問しました。

SNSのマナーではなく、公務員のあり方として問題点を整理したかったので、いろいろな文献を調べ、質問を準備しました。SNSの利用自体を制限したいわけではありません。

地方公務員は「首長の奉仕者」ではなく、憲法15条2項にある「全体の奉仕者(servants of the whole community)」です。市長の政策、市の計画に異論をもつ市民を差別したり、見下したりすることは許されません。

憲法のGHQ草案では「全社会ノ奴僕」と書かれていたようです。しかし、公務員だって労働者であり、国民の一人ですから、「奴僕」は日本語として違和感があります。「servants=奉仕者」が妥当でしょう。

市職員による市民の悪口は論外として、それ以外の公開のインターネット上での表現をどうみるか。個人としての権利・自由と、「全体の奉仕者」としての任務との兼ね合いをどう考えるか。

頭を整理するうえで参考にしたのが「自治体労働者論」でした。日本自治体労働組合総連合(自治労連)が提案する「自治体労働者の権利宣言(案)」の解説なども参考にしました。

事実経過をある程度説明しつつ、言葉を選びながらの質問でした。

c0236527_11117.jpgこれ以上に悩んだのが、副市長の選任の同意(議案37号)でした。国土交通省から派遣された副市長が任期途中で退任し、その後任に習志野市職員出身者を選任する市長提案です。

中央省庁から地方自治体へ副市長を送り込むやり方が、是正される点では評価できます。しかし、宮本市長の人選が適切かどうかには強い疑問がありました。そこで、特に気になる点を議案質疑で指摘しました。

副市長選任の追加議案(3月8日のブログ)

議案質疑で指摘したのは、過去のやりとりのなかのほんの一例です。市長の指示で職務を遂行していたとはいえ、市民等への対応で不公平感や不信感を招くものがあったのではないか。「全体の奉仕者」としてふさわしい姿勢だったのか。

条例・施策・予算などの議案の賛否は、議員として掲げた政策(選挙公約)を基準にして判断します。他方、人事案件については、「自分が支持しない市長の提案だから反対」と単純には判断できません。自らの好き嫌いで判断するわけにもいきません。

議案を審査する総務常任委員会の直前まで党内で意見交換が続き、最終的には、「『全体の奉仕者』として公平公正に市民に対応していくこと」を確認した上で、日本共産党は「賛成(同意)」することにしました。

習志野市の一般職から特別職(助役、副市長)を選任する議案は、私にとって初めての経験です。市職員出身の助役選任には反対しないという態度を日本共産党習志野市議団は過去とってきました。今回は、それにならった最終判断でした。

私が議案質疑で問題にした保育所・幼稚園の統廃合・民営化(こども園計画)の第1期計画を強引に推進したときの担当部次長・部長だった人です。文教住宅都市憲章を骨抜きにする「習志野市基本構想」を策定したときの担当部長でもありました。激しく対立する場面もありました。

これらのことは、一般職(市長の補助職員)として、市長(執行権者)の指示に基づいた職務遂行の一環だった(=責任は市長にある)から、同意・不同意の判断基準にはできないというのが、党内で話し合った結論です。私流にたとえて言うと、「悪いのは『A級戦犯』」という訳です。

とはいえ、今回の副市長選任に「賛成」の態度をとるのは、私としては苦しい判断でした。今後は、副市長(特別職)としての姿勢が問われます。

c0236527_11117.jpgもう一つが、教育委員の任命の同意(議案28号)。こちらは、もともと教育委員(特別職)だった人の再任の市長提案です。

教育委員については、習志野市の教育行政の執行権者として、その責任が直接問われます。「新しい歴史教科書をつくる会」を応援する教育委員を批判する場面も過去ありました。

今回は、習志野市の公民館・図書館などの統廃合を推進する「習志野市生涯学習施設改修整備計画」を策定した教育委員の一人だったので、日本共産党は「反対(不同意)」することにしました。

これについては、私自身、反対(不同意)の討論をしたことがあります。計画策定に関わっていない教育委員の提案には、賛成しています。過去の判断をもとに、一定の時間をかけて党議員団で賛否について議論しました。

特別職等の人事案件は判断に迷うことが時々あります。今回は特にしんどかったです。
by takashi_tanioka | 2016-03-10 23:30 | 議員活動 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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