谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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保育一元化とPTAを考える・・・「認定こども園」って幼稚園なの?

c0236527_8581693.jpg4日、習志野市保育所保護者会連絡会(市保連)の市長への意見書提出・話し合いに、保育所保護者として参加しました。

ある市立こども園における保護者組織のあり方、PTA負担金の徴収などに関する意見書。行政職員の保護者への対応などが問題になりました。

習志野市では、「保育所と幼稚園の良いところを引き継ぐ」という名目で「保育一元化」を掲げ、保育所と幼稚園を統廃合して「認定こども園(幼保連携型)」を3園つくりました。

フルタイムの共働き世帯が中心の保育所と、専業主婦・短時間勤務の保護者が中心の幼稚園との統合は、容易なことではありません。このことは、保護者・保育者を対象にした調査結果(下記リンク)にもあらわれています。

今回、市立こども園で生じた問題は、幼稚園PTA中心の全国組織への加入、「保護者会費」からの負担金支出が、長時間児保護者(保育所保護者)の知らないうちに行なわれ、後で行政職員から知らされたことでした。

逆に、保育所保護者会のときから加入していた市保連については、「保護者会」の議題から外すように行政職員から誘導されました。

行政職員が保護者組織の運営、予決算、議題などの決定に口を出すのは越権行為です。保護者が集まり、民主的に話し合って決めるべきことではないでしょうか。

幼稚園型のPTA活動については、短時間児保護者(幼稚園保護者)には楽しんで参加している方もおり、それは尊重しなければならないと思います。

また、各保育所の保護者会(父母会)も、保護者会主催のお楽しみ会、観劇会、クリスマス会、アルバムづくり、ニュース配布など、行政職員・先生方の協力を得ながら活動を続けてきました。

短時間児保護者も、長時間児保護者も、よく話し合って、みんなが参加できる保護者組織を自らの手でつくることが必要です。そこに行政職員から「上から目線」のような指導が入ると、保護者の思いと違う方向へ進みかねません。

今回、長時間児保護者が知らないまま、加入扱いとされ、「保護者会費」から負担金を支出していたのが、「千葉地区国公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会」と「千葉県国公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会」です。

その上部団体が「全国国公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会(全幼P)」です。活動方針は「義務教育化を前提とした幼児教育の充実」「幼児の安全確保に向けた事業推進」「家庭・地域の教育力の向上」などとされています。

団体名に「こども園」と入っているものの、規約にも、活動方針にも、「保育」の「ほ」の字も入っていません。

長時間保育(保育所保育)に関する活動方針はなく、乳児を含む保育の質を守る活動、子ども達の一日の生活を守る活動、働く保護者の要望実現の記述もありません。事実上、幼稚園PTAの組織です。

私は、幼稚園PTAや「全幼P」の活動を否定するつもりはありませんし、その役割をきちんと果たしていってもらいたいと考えます。

問題は、もともと幼稚園PTAの対象でなかった長時間児保護者(保育所保護者)が、知らないうちに「加入」させられていた点にあります。

幼稚園のPTA組織には行政側の思惑で加入させられ、長時間保育(保育所保育)の質を守ろうとする保護者組織は冷遇されるというのであれば、どこが「保育一元化」なのかと思います。

こども園の長時間児保護者や市保連の意見は、習志野市こども部の責任者の方々に聴いてもらいました。良い方向で対応してもらえるものと期待しています。




幼稚園保護者の認定こども園の評価・・・「日経デュアル」より

c0236527_8595130.jpg認定こども園の評価について、習志野市では、東習志野こども園における保護者・保育者のアンケート調査があります。

記述式回答には、短時間児(幼稚園児)と長時間児(保育所児)のそれぞれの保護者から、かなり厳しい意見が多数書かれていました。

驚いた市当局は、「要約」と称して、多くの意見を短くまとめたり、字句・表現を勝手に書き換えたりして集計。「8割が評価」との表題をつけて公表しました。それでも、認定こども園方式の問題点が垣間みられる集計結果(記述式)となっています。

東習志野こども園に関するアンケート調査結果(習志野市HP)

インターネットで調べてみたら、「日経デュアル」に短時間児(幼稚園児)の保護者の立場からの記事が掲載されていました。

認定こども園は「主婦家庭が損をする仕組み」だった(日経デュアル)

私は「長時間保育へのデメリットが大きい」と捉えており、そのほかにも、この著者とは考え方が違う部分があるのですが、下記の記述は「その通り」と思いました。

認定こども園の根本にある発想は、共働きの増加で保育園が足りない中、定員割れとなることもある幼稚園を受け皿にしよう、という“箱もの主義”でしょう。

「箱もの主義」とズバリ指摘しているのは驚きました。「認定こども園方式は問題があるな」と、あらためて考えさせられた記事でした。
by takashi_tanioka | 2016-04-04 23:40 | 子育て・家族 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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