谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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PFI推進へ・・・大久保地区公共施設再生事業の説明会

20日、大久保地区公共施設再生事業に関する市民説明会に参加しました。政策経営部資産管理室長のあいさつで始まりました。
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説明の中心である「これまでの取組経過」と「新しい施設と公園はどのようになるのか」は、前資産管理室長がすべて説明しました。

参加した市民の質問への回答も、すべて前資産管理室長でした。任期付職員として再び採用されたとはいえ、いったんは定年退職した市職員が全市レベルの説明会で前面に立つのは異例です。
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PFI事業とはどのようなやり方なのか、予備知識のない多くの参加者はわからなかったでしょう。事業の詳細について詳しい説明はありませんし、質疑応答でも「すでに公開した内容しか話せない」という釘が刺されていました。

以前は、市民説明会の配布資料が、参加できなかった市民のために市役所HPに掲載されていました。ところが、今年に入ってからは掲載されていません。

シンポジウム・説明会等(習志野市役所HP)

一方、「大久保地区公共施設再生~習志野の地域の未来プロジェクト1~」のページをみると、以前はワークショップ等の資料が掲載されていましたが、最近は企業向けの説明会の案内と資料ばかりです。企業向けの説明資料は、ある程度詳しく記載されています。

大久保地区公共施設再生~習志野の地域の未来プロジェクト1~(習志野市役所HP)

公共施設を利用する市民よりも、PFI事業を引き受けてくれる不動産・建設業界の方に目が向いた計画推進と感じます。結局、「民間活力」の「民」とは、「市民」ではなく、「民間資本」「民間企業」のことなんですね。

習志野市の企業向けの説明会資料を読んでみると、公共事業を長年手がけてきた地元企業ですら、PFIの基礎知識から説明しないと、なかなか理解できないようです。

専門家でない一般市民の場合、なおさら理解しづらいでしょう。「民間企業の方がサービスが良いに決まっている」という神話に頼らないと、切り抜けられないのかも知れません。

会場では、約15人の参加者が質問・意見を出しました。

印象に残ったのが、「ママ・パパに事業が知られていない。公園を利用する子育て世代にきちんと知らせてほしい」というママさんの意見。やっぱり知られていないよな~、とあらためて思いました。

もう一つが、「今回のPFI事業は3つの部が一体となって推進する全国初の試み」という指摘でした。

詳しくは調べていませんが、社会教育施設(図書館と公民館)、児童福祉施設(こども会館)、勤労者福祉施設(勤労会館)、地区公園(中央公園)を集約し、PFI事業で一体管理の施設にするのは、参加者の指摘通り、全国で初めてかも知れません。

それなのに、市側の説明者の席には、これらの施設を所管する社会教育課、青少年課、産業振興課、公園緑地課の職員はおらず、「資産管理」の職員だけが座っています。

公共サービス(教育・福祉)の中身よりも、建物・土地の「不動産活用」としての有効性ばかりが追求されるのでは、市民・利用者から違和感をもたれるでしょう。

教育・福祉の担当職員が計画推進の脇役に追いやられている現状では、新しい施設の運営に疑問がもたれても仕方ありません。「企業丸投げになるのでは?」という批判も当然出てくるでしょう。

c0236527_7552254.jpg現在、習志野市大久保地区公共施設再生事業提案審査委員会という審議会が検討を進めています。事業手法に関する審議会は、ほとんどが市民に「非公開」です。

国(内閣府や国土交通省など)も、PFIの推進に力を入れています。習志野市の「大久保地区公共施設再生事業」は、PFIの新たなモデルケースとして注目されているようです。

上記の委員会を含め、PPP/PFIや公共施設に関する各種審議会には、従来からPFI推進を主張してきた中央省庁・経済界・大学の関係者が多数参加しています。

昨年末には「公共インフラ再生戦略 PPP/PFI徹底ガイド 2016年版」が日本経済新聞社から発行されました。東洋大学PPP研究センターの監修です。

いま、PPP/PFIは政財官学の連携で強力に推進されています。




「PFI神話の崩壊」 尾林芳匡弁護士の講演

それでは、PFI導入に問題はないのでしょうか?

この問題について、平和・民主・革新の日本をめざす習志野市の会(習志野革新懇)主催の講演会「PFI『神話』の崩壊-大久保地区公共施設再生計画を考える」が開催されます。

講師は、全国の事例に詳しい尾林芳匡さん(弁護士、八王子合同法律事務所)です。自治体問題研究社の「PFI神話の崩壊」「これでいいのか 自治体アウトソーシング」の共著者として有名な人です。

私も短時間、習志野市の経過報告を話す予定です。どうぞ、ご参加ください。
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by takashi_tanioka | 2016-08-20 23:30 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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