JR津田沼駅南口の仲よし幼稚園跡地(現在は市営駐輪場と民間駐車場など)にタワーマンションを建設する工事説明会が開催されます。開催案内が18日から配布・掲示されています。
仲よし幼稚園跡地活用計画の工事説明会
開催日時
①10月28日(金)19時~20時30分
②10月31日(月)19時~20時30分
開催場所
○モリシアホール 多目的ホール
仲よし幼稚園跡地(谷津1丁目)の現在の写真です。
仲よし幼稚園跡地活用事業は、市有地を「有効活用」した事例として、国土交通省から評価されています。一方で、売却方法・金額を疑問視する市民の議会陳情も出ました。
日本共産党は、周辺の低層住宅地の住環境の保全、保育所や学校のパンクなどを問題にしてきました。地域住民からは「タワーマンションは反対」との意見もあります。
日影や電波障害の影響を受ける地域は広大なのに、工事説明会の案内チラシは一部地域にしか配布されていないようです。
また、タワーマンションの風害や威圧感などは隣接住民だけの問題ではありません。横断歩道橋の付け替えも、地域住民に説明する必要があります。
地域住民からの相談もあり、私も工事説明会に出席したいと考えています。
〔フジタばかりの街〕
タワーマンションの施工者である「株式会社フジタ」のウェブページを開くと、トップページの写真の一つに「JR津田沼駅南口土地区画整理事業」が出てきます。
アカシアハイツ、モリシア津田沼(旧サンペデック)など、1970年代以降のJR津田沼駅南口の大規模施設・大規模マンションの多くが株式会社フジタの施工です。
株式会社フジタのウェブページ「フジタのある街」でも、モリシア津田沼が代表的な建築物として紹介されています。
株式会社フジタは広島県で創業した企業です。なぜ、千葉県習志野市にフジタ施工の公共施設や大規模マンションが多いのか。約40年間の密接な結びつきがあるようです。
旧サンペデックの複合施設「習志野文化ホール」の建設時には、定例議会のたびに、フジタ工業(当時)言いなりの計画変更が発表されていました。フジタ優遇の吉野市長(当時)の施策を、日本共産党は厳しく批判していました。
ゼネコン言いなりに大規模施設を建設した結果、築35年を過ぎて、巨額の維持管理費に習志野市は苦しむことになりました。しかし、誰も責任を負おうとしていません。
市民の反対運動が大きく広がった「ボートピア習志野」の施工者も株式会社フジタでした。
JR津田沼駅南口土地区画整理事業では、株式会社フジタが組合業務代行(デベロッパー)になり、ほとんどの大規模マンションの施工者になりました。そして今度は、仲よし幼稚園跡地活用事業です。
JR津田沼駅南口開発について、2012年に上田社長(当時)は「この津田沼におけるプロジェクトは、当社にとって重要なプロジェクトであり、二十数年前から携わっている」と発言しています。
前荒木市政と共に歩んできたJR津田沼駅南口開発。「二十数年前」から二人三脚があったのかも知れません。
日本共産党は、ゼネコンの役割を否定するものではありませんが、ゼネコンの利益を生み出すために行政が大規模開発・市有地売却・規制緩和・施設建設などを推進しているのであれば、住民本位のまちづくりへ引き戻すために事業の是正(中止・変更など)を強く求めていきます。