12日午後、社会主義理論学会第73回研究会に参加しました。テーマは「アジア的復古」で、瀬戸宏さん(摂南大学)と石井知章さん(明治大学)の論争が中心でした。
瀬戸さんは「『アジア的復古』を考える-重慶モデルの評価から始めて」のテーマで報告。現代中国の評価について、石井さんなどのアジア的復古論を批判しました。
それに対し、石井さんは「いまなぜアジア的生産様式・アジア的復古論なのか?」のテーマで報告。瀬戸さんの批判に応えました。
正確に要約する自信がないので、両氏の報告内容については、
社会主義理論学会HPに掲載予定の会報(次号)をご覧ください。私は瀬戸さんの指摘に妥当性があると考えています。
真っ向から対立するような論をもちながらも、席をならべて自論を報告し、議論をたたかわせる両氏の姿をみると、互いに異論と向き合う、この学会の研究会の良さを感じます。
社会主義理論学会は「自由で民主主義的な社会主義を共に志向する人々が、それぞれの立場の違いを認めあいながらも、たがいに学び、交流し、協同して新たな創造的研究に取り組むこと」を目標に掲げています。
会場は専修大学神田キャンパスの大学院棟でした。専修大学へ行くのは久しぶりでした。約4年間通勤していた水道橋・神田周辺は懐かしいです。