谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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「大人の発達障がい」と向き合う-議会質問より

c0236527_14005656.jpg12月議会の一般質問(平成28年12月1日)で、私は、成人した後の「大人の発達障がい」への支援について質問しました。


議会報告にまとめたところ、知人から「自分も発達障がいかもしれない」という話、他の知人から「自分の夫は、亡くなる半年前に発達障がいがあると診断された」という話を伺いました。

当事者の体験談をまとめた本が、本屋やコンビニにたくさん並ぶようになりました。少なくない人が困難を抱え、悩んだり、不安を感じたりしています。

議会質問の概要は「日本共産党習志野市議団ニュース・冬季号」に掲載しましたが、より詳しい内容を「活動ニュース」にまとめて配布しています。以下、一部を転載します。

職場で追いつめられる「大人の発達障がい」→相談・支援は?

昨年12月1日付の「広報習志野」に「発達障がい」の解説が載っています。子どもの障がいと思われてきましたが、この10年くらいで、就職や結婚をしてから、発達障がいに気づく例が知られるようになってきました。

発達障がいの特性は幼少期から現れますが、成績が良く、問題行動を起こしたりしない人ほど気づかれにくく、大人になって初めて社会不適応が明らかになり、ようやく発達障がいとわかったケースが多くみられます。

当事者のなかには、子どもの頃から「自分は他の人とどこか違う」と思い悩み、生きにくさを感じながら成長してきたため、発達障がいであることが判明して、むしろホッとしたという人が少なくありません。

一方で、職場や家庭で困難を抱え、仕事を失ったり、「二次障がい」を起こしたりした人も少なくありません。

NHK・Eテレの「ハートネットTV」のウェブページの「カキコミ板」というコーナーには「発達障害」をテーマとする多くの書き込みがあります。当事者や家族の悩みだけでなく、職場の同僚や支援者の「実は対応に困っている」という率直な意見もあって参考になります。


企業の関心も高まっています。「週刊ダイヤモンド」の2014年9月27日号の特集「増加する大人の発達障害-職場はどう向き合うか」(上の写真)では、「子どもの頃から成績優秀だったのに、仕事ではトラブル続き。その原因は『発達障害』にあった。いま、『大人の発達障害』が急増している。」という記事が書かれています。



NHKの「クローズアップ現代」でも、2013年3月13日に「“大人の発達障害” 個性を生かせる職場とは?」が放送されました。


c0236527_14012484.jpg成人してから「発達障がい」に気づいた人の相談・支援の体制

谷岡議員は、成人してから発達障がいに気づいた場合、市民の相談を受けたり、支援をしたりする体制について質問。市長は「ケースワーカーなど担当者間で連携をとりながら相談や支援を行なっている」と答弁しました。

大人の発達障がいの相談先として千葉県発達障害者支援センターがありますが、習志野市役所の相談窓口は障がい福祉課となります。

健康福祉部長の答弁によると、障がい福祉サービス利用者で「発達障がい」の診断や懸念・疑いがある人は「60人程度」とのことでした。

ただし、発達障がいは、障がい者手帳の対象にならない場合も少なくないので、水面下で悩んでいる人はかなりいると考えられます。

大人の発達障がいについて、どのように対応すればよいか、どのように当事者の能力を活かしていけばよいか、迷っている企業は少なくないでしょう。千葉県発達障害者支援センターでは、企業向けのセミナーを開催しています。

谷岡議員は「働きやすい職場づくりを支援するために、発達障害者支援センターと連携し、支援や啓発に力を入れること」を要望しました。

また、「発達障がいの人の就労で、本人と事業主の双方を支援する専門職『ジョブコーチ』の活用を市内事業者に広げること」や、「見た目ではわからない障がいを他の人に説明するための『ヘルプカード』を普及すること」も要望しました。

c0236527_15262667.jpg市役所の職場で「発達障がい」に気づいた職員のサポートは?

次に、谷岡議員は、事業所としての「習志野市役所」における職員の就労へのサポートについて質問。市長は「厚生労働省の『発達障害のある人の雇用管理マニュアル』を参考に、適切な対応に努めていく」と答弁しました。

一般就労している発達障がいの人は、見た目ではわからないため、「大学まで出ているのに仕事ができない」「怠けている」「困った人」というレッテルを貼られがちです。

同僚の職員や管理職に知識がなければ、誤った見方をしたり、合理的配慮ができなかったりし、本人の能力を生かすこともできません。

谷岡議員は、大人の発達障がいに関する職員研修をしているか質問。総務部長は「職員や管理職が困ったときの主な窓口である人事課の健康管理担当看護職は、大人の発達障がいに関する研修を受講するなど、専門知識をもって職員対応ができるよう努めている」と答弁しました。

また、同僚の職員や管理職も対応に悩むことが多々あると考えられます。その際の相談先について、総務部長は「職場の上司と人事課、産業医をはじめとする専門家と連携するなかで、職員一人ひとりの特性を理解し、その人に合った対応を図るよう努めている」と答弁しました。

「大人の発達障がい」に関する市長や部長の答弁は、模範解答のような一面がありました。一方、谷岡議員は、習志野市役所における障がい者の就労支援(ジョブコーチ導入など)が不十分であることも指摘しました。

一般論として制度解説をするだけでなく、市役所でそれを実践することが肝心です。谷岡議員は、現状の改善を強く求めました。







脳の情報処理能力のばらつきが大きいと・・・「発達障がい」の解説

c0236527_15091725.jpg「人との距離がとりにくい」「感情が激しやすい」「忘れっぽい」「計画性がない」など・・・、知的障がいのない「発達障がい」は理解するのが難しいです。

私が周囲の人に説明すると、「若いのに認知症?」とか、「病気みたいなものでしょう」とか、「成長すれば治るんでしょう」とか言われることが少なくありません。

脳のしくみに基づいた説明が「大人のための発達障害サポートセンター」のウェブページに掲載されています。わかりやすい解説です。

by takashi_tanioka | 2017-02-25 23:30 | 議員活動 | Comments(0)

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