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谷津南小学校の特別支援学級の開設-指導開始説明会

谷津南小学校の特別支援学級の開設-指導開始説明会_c0236527_23532954.jpg習志野市教育委員会は、市立小学校すべてに特別支援学級を開設する方向です。昨年度までに小学校16校中12校に設置が進みました。市立中学校についても7校中5校に設置されています。

新年度は、谷津小学校に知的障がい特別支援学級、谷津南小学校に自閉症・情緒障がい特別支援学級、大久保小学校に自閉症・情緒障がい特別支援学級が開設されました。

13日、谷津南小学校の特別支援学級の指導開始説明会に保護者として出席しました。「花の木学級」として通級的な指導が行なわれます。

校長先生のあいさつ、担当者紹介の後、指導内容や指導時間について説明があり、クラスごとに自己紹介となりました。

希望者が多く、2クラスとなりました。結果的に2人の担任の先生がつくことになり、保護者の間では「良かった」という声が出ています。担当する先生が複数の方が安心できます。

向山小学校の通級指導教室に通ってたときと比べ、自校に特別支援学級ができると、日常的に顔を合わせる機会のある保護者どうしで話ができて良いです。

保護者どうしで「周囲の目を気にして、子どもの障がいを明らかにしない親は少なくないだろう」「支援を受けるのは早ければ早い方がよい」「思春期や大人になってからでは難しくなる」「早く支援を受けて、将来自立できるようにしたい」「まずは相談して、支援が必要なくなればやめればよい」などの話が出ました。

何らかの発達障がいや困り感がある子どもは、各学年・クラスにいて当たり前という理解は、以前よりは広がっています。しかし、支援を受けることを躊躇する保護者は少なくありません。もう少し気軽に相談した方が、子どものためになると私も思います。

その後、あゆもう会(習志野市の小学校、自閉症・情緒障害特別支援学級ならびに通級指導教室在籍児保護者の会)の総会へ。習志野市総合教育センターで開催されました。

夕方は、次男のひまわり発達相談センターでの指導、長男のさくらんぼ教室の日だったので、送迎をしました。いろいろな支援のスケジュールが重なった一日でした。

谷津南小学校の特別支援学級の開設-指導開始説明会_c0236527_00184532.jpg14日、仕事が休みだった妻といっしょに、映画「ぼくと魔法の言葉たち」を観に行きました。

発達障がいの一種である自閉症で言葉を失った少年オーウェンが、ディズニー・アニメを通じて言葉を取り戻していくドキュメンタリー映画です。

さくらんぼ教室にポスターが掲示されており、以前から観たいと思っていました。自閉症の特性を上手に描いていました。

ただ、ある程度の基礎知識をもったうえで観ないと、正しく理解できない部分があるかも知れません。

脳がつかさどる情報処理能力のばらつきが大きいのが発達障がい。この基礎知識がないと、知的障がいをともなわない発達障がいの人を理解するのが難しくなったり、誤った配慮をしてしまったりすることが生じかねないと思います。

この映画のオーウェンについては、対人コミュニケーションの障がいはあっても、講演会で報告する内容を自力でまとめ、文章を書き、大勢の人たちの前で話をすることができます。大したものです。

映画館で販売されている映画パンフレットがわかりやすいです。監督、研究者、当事者の家族などによる解説やエッセーが掲載されています。

この映画のウィリアムズ監督は「(自閉症が)欠点や障害であるという見方はなくなり、相違点だと思うようになりました」と語ります。でも、これはなかなか難しいことですね。

この映画で私が気になった場面の一つが、自閉症をもつオーウェンが学校でいじめを受けていたことです。彼が通っていたのは支援学校ですから、いじめた側も「障がい者」だった可能性が高いわけです。

人間誰もが困難や苦手なものをもっていますが、自分と違った形の困難や苦手なものをもっている人を理解するのは難しいことです。「自分を尺度にして他者を測って良いのか」という問題意識をみんながもつようになることが大切と、私は感じました。

また、オーウェンの場合は、両親ともに自閉症に一定の理解がある知識人層であり、経済的困難を抱えていない家庭だったことは、心に留めておく必要があると思います。格差社会であるアメリカで、すべての家庭が、この映画のような支援の環境を整えられる保証はないでしょう。

両親・支援者やオーウェン本人の努力で適切な支援の手法を発見し、学校に通い、社会性を身につけながら成人できたという点で恵まれていました。仮に経済的な困難を抱えていたら、ここまでうまくはいかなかったかも知れません。

うまくいかないケースが多いことも踏まえて、映画をみる必要があるでしょう。すべての家庭で適切な支援が受けられる道を追求する必要を感じました。

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by takashi_tanioka | 2017-04-14 23:30 | 子育て・家族 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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