谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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2012年 04月 29日 ( 1 )

脱原発と社会主義

29日、社会主義理論学会第23回研究集会に参加しました。共通テーマは「脱原発と社会主義」で、2名の研究者から報告がありました。

まず、斉藤日出治さん(大阪産業大学)が「原子力依存の社会を超えて-歴史認識と社会の創造」のテーマで報告。
「原子力発電は、市場で生産される付加価値とは比較にならない巨大な外部負経済、つまり地球と生命の存立にかかわる巨大なリスクをはらんでいる。そのようなリスクを「平和利用」という名で社会に導入し、市場取引によって処理しようとする社会とはいかなる社会なのか」という問題設定からスタート。森有正と藤田省三の著作をもとに、戦後日本の精神史の側面から「市場経済全体主義」の問題を、K.ポランニー等の著作をもとに、国家介入によって支えられた「経済的自由主義」の問題を指摘しました。
そして、「原子力の産業的利用か、脱原発か、という選択は、たんなるエネルギー政策の問題であるだけでなく、その根底において経済的自由主義=自己調整的市場のユートピアか、社会の防衛(社会主義)か、という社会形成のベクトルの選択の問題を提起している」としています。

次に、西川伸一さん(明治大学)が「原発推進・規制の制度史」のテーマで報告。
1954年3月1日の第五福竜丸被曝、3月3~4日の原子力予算・衆議院可決から、「警官と泥棒がいっしょになっている」と揶揄される原子力行政への流れが説明されました。

昨年は、ソ連崩壊から20年の節目の年でした。私の大学院入学(比較経済体制論を専攻)も同年で、20年を経て、ソ連やユーゴスラヴィア等における「20世紀社会主義」についてあらためて論考したいと思いつつ、忙しさからできないでいました。昨年11月6~7日の同学会主催「ソ連邦崩壊20年シンポジウム」には、少ないながらも多彩な人が参加したと聞きましたが、私自身は残念ながら参加できませんでした。

会場で、昨年のシンポジウムの論文集と、聴濤弘さんの近著「マルクス主義と福祉国家」を購入。私なりの社会主義研究を続けたいと考えています。
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by takashi_tanioka | 2012-04-29 23:59 | 社会科学研究 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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