なぜ、実花公民館を廃止するのか?-公共施設再生計画
習志野市の公共施設再生計画・素案では、第3期後半に実花小学校の建てかえを計画しています。それに併せて、実花公民館は廃止し、「小学校内に地域利用機能として存続」としています。


市当局は、他の自治体における学校教育と社会教育の複合施設を例にして市民に説明会を開催しています。私は、学校施設と社会教育施設の複合化の可能性を否定するつもりはありません。
ところが例示とは裏腹に、計画素案では、すでに小学校と公民館が複合化されている教育施設において、公民館だけ廃止しようとしています。
これでは、地域の社会教育の拠点である公民館は廃止し、地域利用機能=貸館・貸部屋に置き換えるという「教育リストラ計画」になってしまいます。
社会教育施設(公民館、図書館など)が敵視され、リストラの標的とされるのは、専門職(社会教育主事、司書など)が配置される施設だからでしょう。教育職員は「金食い虫」というわけです。
小中学校について、計画素案では、30人学級の実現はまったく念頭にありません。先進国の中では異常に多い学級規模を前提に25年計画をつくり、袖ヶ浦・秋津・香澄地域の小中学校を半分に統廃合する計画素案となっています。
教育は金食い虫、邪魔者扱いなのでしょうか。大規模開発への財政投入は放置しながら、教育施設は統廃合です。
習志野市の教育のあり方を考えないでつくられる「公共施設再生計画」。そのツケを払わされるのは、次世代を含む市民です。