2013年 06月 21日
津田沼小学校全面改築事業の諸問題-一般会計予算特別委員会
ただし、委員会審議のなか、津田沼小学校全面改築事業に関連して2つの大きな問題が追及されました。
一つが、旧校舎・体育館の解体工事で労務費不払いが生じている問題。私は先月から当事者と労働組合の相談にのり、市長・市担当者に問題解決を求めてきましたが、まだ解決していません。
17日の議案質疑(本会議)では、私のほか、立崎誠一議員が関連した質問をしました。委員会審議では、私のほか、宮内一夫議員、平川博文議員が質問しました。
重層下請構造によって、下請業者と労働者(今回は4次下請)が、ピンハネ・中間搾取されるだけでなく、不払いの事態まで生じています。補正予算案には国の労務単価引き上げが反映されていますが、ピンハネ・不払いが放置されては意味がありません。
市民の税金で小学校を改築する公共工事であり、労務費不払いなどの不正放置は許されません。委員会では、元請と1次下請の企業名もあげ、これらの責任で解決することを求めました。そして、公共工事の発注者である習志野市(市長)の強い指導を要求しました。
もう一つの問題が、プール棟建築工事の遅れです。央重則議員が指摘し、他の議員からも批判的な意見が続きました。
開札予定日(5月24日)の直前、応募していた市内4社が立て続けに「辞退」し、入札不調となりました。辞退理由は、各社とも「積算した結果、予定価格を上回った」という主旨です。
しかし、従来の積算基準による予定価格は低すぎるとも言えないようです。新しい積算基準による事業費増額を待って受注したいという下心がみられます。
4社いっせいに辞退するという異常事態に対し、「子ども達のプール建築を遅らせるのは、地元業者として問題がある」「市内業者という制限をはずして、一般競争入札にすべきではないか」などの厳しい意見が出されました。
今回の予算委員会では、他の議員の質問によって、あらかじめ気づかなかったこと、見落としていたことがわかりました。何人もの議員が時間をかけて行政をチェックする、委員会審議の重要性を再認識しました。