2013年 10月 03日
市庁舎、大久保小学校、公共施設再生計画-公共施設調査特別委員会
この委員会を2年間経験して、現代の議会主義の弊害を強く感じます。当面の選挙に向けて、大衆受けしやすそうな話題ばかりに時間が費やされ、長期的な課題(公共施設再生計画)への質問・意見が少ないのが実態です。
前回、前々回からやっと、公共施設再生計画が議題の中心になってきましたが、長期計画の検討よりも当面の人気取りになりそうなことに話題を誘導しようとしたり、「もう疲れた」「そろそろ委員会をやめようよ」という声が聞こえてきたりすると、何のための議会かと思ってしまいます。
資産管理室が説明・答弁を担当。冒頭で、鷺沼こどもセンター閉鎖の質問が出されたので、説明がありました。屋根の安全性に問題があるため、「当分の間」、施設を閉鎖することになりました。こども部と資産管理室で対策を検討中です。
新庁舎建設では、基本設計受託事業者や事業手法などの説明。要旨は「新庁舎等建設だより」とほぼ同様でした。私からは、長寿命化を前提とした設計上の工夫などについて質問・要望しました。
新庁舎等建設だより(市役所HP)
基本設計受託事業者の提案(市役所HP)
新庁舎の配置図(現時点)
新庁舎の建設スケジュール
公共施設再生計画では、計画の策定作業、大久保地区公共施設再生事業について説明がありました。
公民館・図書館、こども会館などを京成大久保駅前に集約・複合化するモデル事業について、市担当者は賛成意見が多いことを強調します。駅周辺では賛成意見が少なくないのでしょうが、社会教育施設が無くなる藤崎地域のこと、大久保小学校(同じくモデル事業)の対応については説明がありませんでした。
私からは、新設の「公共施設再生・地域活性化委員会」の人選の偏り、藤崎図書館廃止後の対応、大久保小学校の老朽化対策などについて質問しました。
質問の結果、9月議会の答弁には無かった「100年学校モデル検討委員会」の資料が出てきました。調べてみたら、毎日新聞(8月22日)で報道されていましたが、市広報には記載がなく、うかつにも私は気づかないでいました。
学校施設老朽化対策先導事業の実施要項(文部科学省HP)
学校施設老朽化対策先導事業の選定結果(文部科学省HP)
新聞報道によると、文部科学省が全国4校を指定した実証事業で、今年度中に改修の基本計画を策定することを目指しています。大久保小学校については、年度内に計4回の委員会を開き、建築後100年(今後50年)は使える改修計画を考えます。
8月21日の第1回委員会では、事業を受託した株式会社青木茂建築工房主宰の青木茂さん(首都大学東京特任教授・首都大学東京戦略研究センター教授)など、委員8人が校舎を視察しました。