2013年 11月 02日
大規模公共事業復権の流れをどうみるか-区画整理・都市再開発対策全国研究集会
全国の住民運動の経験から学ぶために、JR津田沼駅南口開発の準備段階(約10年前)から参加しています。昨年の全国研究集会
全体会では、「区画・再開発通信」編集長の今西一男さん(福島大学准教授)が「区画整理、再開発-大規模公共事業復権の流れをどうみるか」のテーマで情勢報告をしました。
今西さんは、公共事業復権の時代の流れとして、①経済成長という「夢」、②夢を彩るビックプロジェクト(東京オリンピック、リニア中央新幹線)、③国土強靭化、④朽ちるインフラの4つを挙げました。
そのもとで、強引な区画整理・再開発が推進される危険を指摘。「われわれはアベノミクスや国土強靭化のマネーゲームに期待される生き方をするのか」「都市は誰のものか」と問いかけ、「いまこそ、区画整理・再開発の住民運動が積み上げてきた経験を活かす」ことを提起しました。
習志野市について、JR津田沼駅南口土地区画整理事業における強制執行の異常さが全体会で指摘されました。病人が寝ている住居を強制的に取り壊したのは、全国で初めてです。
私は経験交流(分散会)で、経済性重視の時間管理のもと、インフラ整備が追いつかない区画整理、マンション建設・販売が推進され、谷津小学校などのパンク問題が生じたことを報告しました。