2014年 06月 24日
会派代表者会議-議会のチェック機能と議員定数
まず、2会派の議員が毎回欠席し続けていることへ、多くの会派代表から批判がありました。問題の2会派とも「定数削減」を対外的には表明しながら、話し合いの場に全く出てこないのは責任放棄という厳しい批判が相次ぎました。
会議では、有識者の意見について各会派で議論した結果が報告されました。
私(日本共産党)は、以前から習志野市議会の研修等で講師を頼んでいた野村稔さん(元・全国都道府県議長会議事調査部長)の意見を基本とすべきと述べたうえで、上脇博之さん(神戸学院大学大学院教授)の著書をもとに会派内で検討していることを発言しました。
上脇さんは、憲法学の研究者であると同時に、市民オンブズマンや政治資金オンブズマンとして市民運動にも精力的に取り組んできました。最近は、みんなの党の渡辺喜美前代表の借入金問題を東京地検特捜部に告発したことで有名です。
書籍「どう思う? 地方議員削減~憲法と民意が生きる地方自治のために」(日本機関紙出版センターHP)
書籍「どう思う? 地方議員削減~憲法と民意が生きる地方自治のために」(法学館憲法研究所HP)
上脇さんの主張を要約すると、次のようになります。
地方議員の削減は、それに関わる経費削減という利益にかなうようでも、民主主義という観点からみれば、公平さを欠く。首長の暴走のチェックという意味でも、民意を反映した議員が必要である。議員に能力を求めるべきではあるが、議員定数を少なくすれば、少数派、少数政党に不利となり、民意を正確に映さなくなる。・・・
このほか、検討資料にあげられた様々な有識者の意見は、各会派の参考になったようです。
習志野市議会(議員団)では、7月下旬、現在の全国都道府県議会議長会議事調査部長の内田一夫さんの講演を聴く予定となっています。次回は、この講演をもとに各会派の意見を持ち寄ることになりました。