2015年 10月 14日
金沢駅西広場再整備事業(金沢市)-建設委員会の行政視察
金沢駅西広場は、金沢駅西土地区画整理事業により1991年に開設され、バス乗降場なども整備されました。それが北陸新幹線開業を契機に、2010~13年度に再整備されました。整備費は約26億円です。
金沢駅西広場再整備事業(金沢市HP)
金沢駅西広場整備事業-工事の経過状況(金沢市HP)
横断歩道・歩道橋等なしで、駅西口からバス乗降場やタクシー乗降場へ行けるように改良。歩行者用の地下道もあります。
バス乗降場が狭隘化している津田沼駅南口からみると、乗降しやすくてうらやましいのですが、面積(規模)を大きくとらなければなりませんし、地上・地下の工事となると数十億円となります。駅舎改修や駅前再開発・区画整理とセットとなる事業としなければ難しいでしょう。
路線バス乗降場。道路の向こう側に大原学園金沢校の校舎が見えます。
タクシー乗降場、団体バス乗降場、一般車駐車場の側です。これでも送迎の一般車両などで渋滞する日があるそうです。
西広場からみた金沢駅です。
西広場の西側には、駅西イベント広場があります。
金沢駅東広場(金沢駅北土地区画整理事業)
あわせて、金沢市担当者から金沢駅東広場の説明も受けました。こちらは、金沢駅北土地区画整理事業において施工されました。
金沢駅東広場事業の総事業費は172億円。事業期間は1992~2005年度でした。維持管理費は年間1億円だそうです。他の自治体から東広場の視察が来ていました。
巨大な「もてなしドーム」に「鼓門」。北陸鉄道の地下化、地下のイベント広場など、すごい広場です。
観光都市であり、新幹線開業もあったからできたことでしょう。お金のかけ方が良いか悪いかは別として、「さすがは加賀百万石」と思わせるような駅前広場でした。
視察終了後、帰りの新幹線の時間まで余裕があったので、近江町市場や金沢城公園・兼六園方面へ徒歩で行ってみました。
江戸時代の金沢城外堀の跡が大通りになっており、徒歩15分程度で金沢城に着きます。駅前広場から観光のメインである兼六園まで徒歩圏内というのが、広場の価値を高めているのだと思います。
近江町市場のなか。大きな市場です。社会科見学らしい小学生が来ていました。
小学生の列について行ったら、金沢城公園に着きました。公園内をみる時間はありませんでした。次回は、個人の観光として来てみたいです。
習志野市からみると、豪華な駅前広場でした。駅の西側(港側)への豪華客船の来航、東側(兼六園側)への観光客の歩行者動線やバス・タクシー利用の利便性向上など、観光都市だからこそ正当性を主張できる大規模事業でしょう。
習志野市という住宅都市、東京のベットタウンという特徴に合った駅前整備を考えていきたいです。