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アベノミクス栄えれば、国・山河滅ぶ・・・区画整理・都市再開発対策全国研究集会

10月31日~11月1日、NPO法人区画整理・再開発対策全国連絡会議主催の「第47回区画整理・都市再開発対策全国研究集会」に参加しました。私は2年ぶりであり、今回は分科会にも参加しました。
2013年の全国研究集会

1968年に設立された最も長い歴史をもつ住民運動の団体の一つです。オリンピックなどを口実に住民犠牲・住民無視の土地区画整理や市街地再開発が再び勢いづくなか、全国各地の住民運動が協力する連絡会議の重要性が増しています。
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全体会では、連絡会議代表世話人の岩見良太郎さん(埼玉大学名誉教授)が「アベノミクス栄えれば、国・山河滅ぶ-都市・国土開発の現在」のテーマで情勢報告をしました。

日本共産党発行「議会と自治体」の2014年12月号2015年1月号に掲載された「アベノミクスで加速される企業主体・住民犠牲の都市再開発(上・下)」を発展させた内容でした。

安倍政権下の都市・国土開発は、土建国家の単なる復活ではなく、新自由主義経済路線による新しい展開がみられるという報告であり、3つの柱で話が展開されました。

①現在の都市改造の狙いは何か?それを実現するために、どのような戦略・都市像が追及されているのか?

②都市改造を強力に推進するために、都市計画はどのように変質させられているか?

③都市改造において、区画整理・都市再開発はどのような役割を担っているのか?

このような問題意識から、環状メガロポリス(東京都長期構想)、スーパーメガリージョン(国土形成計画)、メガインフラ(日本再興会議)といった「ディストピア」の歴史的な流れが説明されました。

そして、大手開発不動産企業主導の新自由主義的都市計画や国家戦略特区などが、新たな住民犠牲を強いる危険性を示しました。企業主体の強権発動としての区画整理・都市再開発に対し、住民運動の大切さを訴えました。
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リレートークでは、土地区画整理事業のなかで住環境を改善させてきた経験を埼玉県三郷市三郷中央宅地会会長が報告。市街地再開発事業の経験を横浜市戸塚駅西口再開発借家人勉強会会長が報告しました。

戸塚駅西口再開発による再開発ビルは、外見はきれいになりました。しかし、多くの商店が移転し、残った商店もうまくいっていません。「地権者も借家人も『むなしさ』が残った」「駅利用者にバスターミナルを『プレゼント』してあげた」という報告者の言葉が心に残りました。

全体会後の分科会では、私は「再開発-しくみと問題点」講座に出席しました。連絡会議事務局長の遠藤哲人さんが講師となり、市街地再開発事業のしくみを基礎から説明してもらいました。
by takashi_tanioka | 2015-10-31 23:30 | 議員活動 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


by 谷岡 隆