2016年 08月 25日
3億5千万円の費用増、新庁舎建設工事-重要事項説明
午後は、議案勉強会・重要事項説明がありました。提案予定の17議案の説明と合わせ、重要事項として「新庁舎建設工事の進捗報告」が説明されました。
このなかで、「インフレスライド条項に基づく請負契約の変更請求」の補正予算が、12月議会において提案予定であることが説明されました。
私の質問に対する市当局の回答によると、工事費の増加額として「約3億5千万円」の金額が、現在のところ、清水建設株式会社(受注者)から示されているとのことです。
習志野市が清水建設と結んだ「習志野市新庁舎建設工事請負契約書」の第28条第6項(インフレスライド条項)には、次のように記載されています。
予期することのできない特別の事情により、工期内に日本国内において急激なインフレーション又はデフレーションを生じ、請負代金額が著しく不適当となったときは、発注者又は受注者は、前各項の規定にかかわらず、請負代金額の変更を請求することができる。
この条項について、日本共産党は2014年12月議会で問題にしています。総務常任委員会では、次のような市当局の答弁がありました。
今回、デザインビルド方式ということで民間事業者から、清水建設からかなりの価格低減の提案をいただいております。(中略) 約8カ月間をかけて実施設計を行うわけです。その期間も今後の物価上昇を見越して、その実施設計段階で質は落とさず価格を落とすというような協議というのを清水建設とともに、市もともに協議していきたいというふうに考えております。
人件費や資材価格の高騰は2年前からわかっていたことです。答弁によれば、2014年12月以降、清水建設と「協議」をしてきたと考えられますが、その「協議」の想定を超える「予期することのできない特別の事情」「急激なインフレーション」が生じてしまったのでしょうか。
また、「約3億5千万円」が適切な金額なのか、請負代金の上昇は下請け労働者の賃金に本当に反映されているのか・・・など、様々な角度から精査が必要です。
新庁舎建設工事の議案質疑、陳情付託など-議会本会議、議会運営委員会(2014年12月)
このほか、私は、新庁舎等建設だよりが半年間も発行されていないこと、清水建設のホームページも2か月以上も更新されていないことを指摘。市民への広報の強化を求めました。
下の写真は、25日現在の工事現場です。
他の重要事項として、ボートピア習志野用地の一部土地活用、使用料・手数料の値上げ、敬老祝金の削減、学校給食センターPFI、三菱自動車の燃費試験不正行為による軽自動車税の取り扱い、ガス供給条例の一部改正が説明されました。