谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

bootsman.exblog.jp
ブログトップ

「四月テーゼ」から100年・・・ロシア革命100年

17日は、ロシア革命で「四月テーゼ」が発表された1917年4月17日(ユリウス暦4月4日)から、ちょうど100年目の日となります。

「四月テーゼ」について、新日本出版社「社会科学総合辞典」は次のように説明しています。

1917年の二月革命後の4月、亡命先からロシアに帰国したレーニンが発表した「現在の革命におけるプロレタリアートの任務について」のなかでまとめられたテーゼ。当時の情勢を、ブルジョアジーからプロレタリアートと貧農の手に権力が移行する革命の第2段階への過渡と規定した。

当時のソビエトは臨時政府を支持する勢力が多数を占め、国民も革命的祖国防衛主義の幻想をもっていたので、テーゼは第1次世界大戦から離脱するためには資本主義を倒す必要があること、政府や社会排外主義者の誤りを根気強く大衆のあいだで暴露することを主張した。

ソビエトへのすべての権力の集中、警察・軍隊・官僚の廃止、土地の国有化、銀行にたいするソビエトの統制を行動綱領としてかかげた。

また帝国主義戦争を支持する社会民主主義の諸党や第二インタナショナルと絶縁するため、党名を共産党と変更すること、第三インタナショナル(コミンテルン)を設立することを提案している。

私が入っている日本共産党は、綱領では「(ロシア)十月社会主義革命」を評価していますが、四月テーゼやロシア革命から100年目の今年、機関紙「しんぶん赤旗」では、それらについて特に取り上げていません。

科学的社会主義を掲げる党として、「ロシア革命100年」について何らかのコメントが欲しいところです。もっとも私自身、3年前にレーニン研究を進めたいとブログに書きながら、その後ほとんどできていませんから、あまり大きなことは言えませんが・・・。


ロシア革命から100年目の今年、ロシア革命の歴史的意義、現代社会との関係などを考える年にしていきたいです。
c0236527_4144399.png





池田嘉郎「ロシア革命-破局の8か月」岩波新書 を読んで

知人のソ連・ロシア研究者が、池田嘉郎・東京大学准教授の著書「ロシア革命-破局の8か月」を読んでショックを受けていたので、私も読んでみました。

詳しい書評はここでは書きませんが、一言で言えば「学問的にはつまらない本だ」というのが私の感想です。

「はじめに」と「エピローグ」には著者の一定の考え方が示されていますが、本のほとんどは、一部の有名人の動向を追っていく内容。過去の出来事を書き連ねた「歴史読み物」というところです。

著者は「はじめに」で次のように書いています。

本書の叙述は、裏返しの「十月革命クライマックス史観」になるのかもしれない。冷戦時代初期のアメリカ、またソ連崩壊後にはあちこちで見られた反ボルシェヴィキ史観との類似性を感じる読者もいるであろう。それはつまり、民衆の暗愚とボルシェヴィキの扇動を重視する史観である。それと、本書とはどう違うのか。

最後まで読んでみましたが、私には「違い」はわかりませんでした。臨時政府を主導したロシア・エリート層(本書では「自由主義者」「公衆」とされる)が苦労しながらも奮闘したのに、レーニンやトロツキーの「子供」のような言動に民衆が引きずられていってしまったという論調。「扇動」とは言わず、「子供」と言っているだけです。

「レーニンの第1次世界大戦の理解(帝国主義戦争)は間違っていた」と著者が考えるなら、理由を添えてそのように書けばよいのに、「子供」扱いして話を進めるのは学問的ではありません。

池田嘉郎さんの他の論文は読んだことがありませんが、この本については、子供じみた感情的な文章、印象操作を感じさせる有名人の羅列が目立つ読み物でした。

知人がショックを受けたのは、この本の内容ではなく、このような本を岩波書店が出版したことだったのかも知れません。

by takashi_tanioka | 2017-04-17 23:40 | 社会科学研究 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


by takashi_tanioka