私は、第7分科会「公共施設とまちづくり」に報告者として参加しました。荒原ちえみ議員も同じ分科会でした。他の分科会・講座でも、何人かの習志野市民が参加していました。
まず、助言者の森裕之さん(立命館大学教授)が「公共施設の再編・統廃合を考える」のテーマで報告。財政論が専門の研究者ですが、金銭的な話ではなく、「住民参加・住民自治」の視点での報告でした。
森さんのレジュメにあった「公共施設の再編・統廃合は、日本における民主主義の発展を地域からつくりあげていく重要な営為となるものである」は、心にしみる言葉でした。住民をクレーマー扱いする人には、この気持ちはわからないだろうな~。
続いて、1人目の報告者は私(谷岡)。「公的不動産(PRE)活用と習志野市公共施設再生計画」のテーマで報告しました。東洋大学公民連携専攻/PPP研究センター(根本祐二教授など)が主導し、内閣府・国土交通省が推奨する計画の問題点を中心に話しました。
2人目の報告者は、静岡県浜松市議会議員の酒井豊実さん。「合併自治体における公共施設の統廃合問題」のテーマで報告しました。
「おんな城主 直虎」ゆかりの地・浜松市は、全国で最も多くの公共施設を廃止している自治体だそうです。浜松市でも根本教授が審議会に参加しており、「根本さんは頑張りすぎですね~」と酒井さんは言っていました。
3人目の報告者は、大阪府阪南市の伊藤儀和さん。阪南市の子ども達の未来を考える会事務局長、阪南市住民投票を実現する会代表を務めている人で、「阪南市『総合こども館』をめぐる市民運動の経緯と喫緊の課題」のテーマで報告しました。
阪南市では、ヤマダ電機跡に「総合こども園」をつくり、市内7つの市立幼稚園・保育所を1つにまとめようとする計画が、2015年12月に発表されました。
それを若いお母さん方を含む市民運動の力ではね返し、白紙撤回させたこと。計画推進の市長に対し、「市民の声を聞く市長」候補を擁立して当選させたこと。などなど、元気が出る話でした。
「自分に直面する身近な問題から出発し、賢い市民になって悪政を変えよう」「そのためには学習が必要です」という阪南市民の運動は、習志野市でも参考にすべきと思いました。
その後、質疑応答と続きました。
それにしても、習志野市が全国的に有名になっていることには驚きました。「習志野市に習え!」と内閣府・国土交通省に持ち上げられ、浮かれている人もいるようですが、それでいいのか?と思いました。