5日午前、専門業務説明会が開催されました。議会改革の一つとして取り組まれている専門分野の勉強会であり、今回のテーマは「入札と契約制度」でした。
総務部契約検査課長などから、入札・契約制度の基礎知識から具体的事例まで、説明を受けました。
私もいくつか質問をしましたが、特に関心をもったのは「最低制限価格制度」でした。問題視する議員もいるのですが、私は「ダンピング受注による手抜き工事、下請け業者へのしわ寄せ、公共工事に従事する者の賃金その他の労働条件の悪化、安全対策の不徹底等を防止する」という市当局の説明通り、一定の役割を果たしていると考えます。
ただし、末端の労働者の適正賃金額を決めて元請け業者に支払いを義務づけたり、その他の労働条件等を保証する「公契約条例」を制定したうえで、業者間で競争させた方が効果的ではないかとも考えます。
そのような問題意識から、「最低制限価格制度よりも公契約条例の制定の方が効果的ではないか」という旨の質問もしました。市当局としては、全国の動向をみて考えていくとのことでした。
また、よく問題視される「最低制限価格の事前公表」に関する質問では、国や県は事後公表の方向との回答でした。現時点で習志野市は事前公表であり、今後の検討課題の一つです。
このほか、議員経験が長い人でも、よくわからない専門知識や具体的事例があり、説明や質疑応答は勉強になりました。現議長の発案で始まった取り組みですが、良い勉強会だと思います。