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過大規模校、バス通学の対応は?・・・通学区域審議会

19日、習志野市通学区域審議会(平成29年度第2回)を傍聴しました。前回の会議録には「11月中の開催で日程調整」と記載されていましたが、年度末の開催となりました。

諮問事項はなく、①鷺沼台1丁目地域の通学路の一部変更、②市立小中学校の適正規模・適正配置が内容でした。

谷津小学校の児童数増加の推計が、保護者・住民への3年前の説明会のときよりも上回っていることについて、保護者の方から意見が寄せられました。そこで、通学区域審議会での議論を聞くために傍聴しました。


「市立小中学校の適正規模・適正配置」について、教育委員会学校教育部から、文部科学省が策定した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」の説明がありました。→詳しくはこちら

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ただし、説明の内容は「過小規模校」「小規模校」への対応=統廃合の検討に偏っていました。
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そのような説明に対し、複数の委員から「大規模校・過大規模校への対応の紹介がないのは、なぜか?」「習志野市に過小規模校はないのに『問題』として説明し、深刻な問題となっている過大規模校への対応の説明が少ないのはおかしい。」「過大規模校の対応に力を入れてもらいたい。」という主旨の質問・意見が相次ぎました。

議会選出の委員・中山恭順議員が、予算委員会資料と通学区域審議会資料の間で、谷津小学校の児童数の推計値が異なることを質問。市当局は「予算委員会資料は特別支援学級を含む推計」「通学区域審議会資料は特別支援学級を含まない推計」と答弁しました。
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一応、理由はわかりました。2023年度(平成35年度)の谷津小学校の児童数の推計値は、特別支援学級を入れると1582人・50学級であり、特別支援学級を除くと1554人・46学級ということです。

私としては、「小中学校の適正規模・適正配置」の議論をする際に、特別支援教育を受けている児童の数を除いて資料をつくるのは問題と思いました。

通常学級であろうと、特別支援学級であろうと、谷津小学校の児童です。28人・4学級の児童数を除いて学校規模を考えるのは不当です。

また、現在の推計値が3年前の説明を上回っていることが保護者に知らされていません。現時点の市ホームページの記載も古いままです。この点は、中山議員が指摘し、改善を求めました。ありがとうございます。

谷津南小学校保護者の委員からは「飛び地(奏の杜の一部)の通学区域をつくったことについて説明がない。」「500人を超えるバス通学への不安がある。長期ビジョンを示して欲しい。」という意見がありました。

このほか、第一中学校と第四中学校も大規模校になっていく推計です。他の委員(政策経営部長)から「学校施設再生計画の第2期計画に合わせ、平成37年度までの推計が必要」との指摘がありました。
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全体的にみて、喫緊の課題である「過大規模校」「大規模校」への対応がスルーされ、「秋津小学校、第七中学校は『小規模校』」という部分を強く印象づける説明に聞こえました。

市当局の説明は、次期の学校施設再生計画の策定へ向け、「小中学校の統廃合が必要」という流れをつくりだそうとしているかのように感じました。

「小中学校の適正規模」を論じるのであれば、既存の「過大規模校」や「飛び地の通学区域」への対応、保護者・住民への真摯な説明こそ、優先的に取り組まなければならないのではないでしょうか。

by takashi_tanioka | 2018-03-19 23:30 | 谷津・奏の杜の学校問題 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


by 谷岡 隆