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市議会議員さんをお招きして、習志野の公共施設再生を考える懇話会

18日、市民団体が「市議会議員さんをお招きして、習志野の公共施設再生を考える懇話会」を開催。2日前に急に案内状が届いたため、驚きましたが、皆さんの意見を聴こうと参加しました。


案内状には、次のように書かれていました(抜粋)。

市長さんからは、相変わらず何のコメントもいただいておりません ・・・(中略)・・・ ここで、もう一度、市議会議員さんたちをお招きし、今後の活動や次期市議会に向けてのアドヴァイスをいただき、市民として何をやっていかなければならないかを、皆さんで話し合いたいと思います。

議題
1.ワンルームマンション、カフェは本当に必要か
2.定期借地権の締結を延期してもらうにはどうしたらよいか
3.今後、議会等で、どのように議論していただくか

5人の市議会議員と、1人の元議員が参加しました。PPP/PFIによる「公共施設再生」に賛成の議員から、私のようにPPP/PFIに批判的な議員まで、多様な考えの議員が集まりました。

各議員からは、公共施設の統廃合・民営化について、住民の関心が全体的に低い地域、地元の図書館・青年館などに関心が集中している地域があることも、率直に話されました。

私が「公共施設再生」の問題に直面したのは、12年前の保育所・幼稚園統廃合からでした。この問題について、2008年12月号の「議会と自治体」に投稿したレポート「認定子ども園を軸にした大規模集約化の問題点」を主催者代表の田久保裕一さんに見せました。

小泉内閣の構造改革特別区域計画「習志野きらっとこども園特区」と、千葉県初の認定こども園「東習志野こども園」の問題点をまとめたレポートでした。

恥ずかしながら、当時は統廃合をもっと簡単にストップできると考えていました。しかし、現在は「第七中学校区こども園整備事業」の強行にまで至ってしまいました。現実は厳しいです。

さらに、保育所・幼稚園以外の公共施設すべて(その多くが教育施設)の統廃合・跡地売却も推進する「公共施設再生計画」が推進されています。

東洋大学PPP研究センター長の根本祐二氏の主導により、PPPの名で「PFI」や「PRE活用(公的不動産活用)」などの手法が大々的に導入されてきています。

PPP/PFIを肯定する議員が同席する会合というのは、緊張しますし、話しづらいです。しかし一方で、私と異なる意見、様々な意見が聴けて勉強になりました。

保育所・幼稚園統廃合が始まった当時は、高齢者層の関心が集まらず、残念な思いをしました。

逆に、高齢者層の利用が少なくない公民館・図書館の統廃合では、若い世代の関心がいまいちで、やはり残念に思っていました。

しかし今、第七中学校区こども園整備事業や小中学校統廃合、大久保地区公共施設再生事業のスタートを機に、「習志野市の公共施設再生計画について考えていこう」という機運が高まってきているように感じます。

「公共施設再生」という美しい言葉のもと、教育・福祉のあり方を無視し、公共施設を「不動産」としてしか捉えられない計画が推進されています。この動きを懐疑的にみる市民が増えているのは良いことです。

さて、懇話会でPFIの解説を求められましたが、PFI推進の人が同席していると話しづらいですね(間違ったことを言うと、突っ込まれますから)。他の人の説明の仕方を聞くのは、勉強になります。

PPP/PFIの比較的に新しい解説・事例紹介として、内閣府(民間資金等活用事業推進室)が2017年6月に発表した「PPP/PFI事業事例集」があります。

下の図は、この事例集からの引用です。参考にご覧ください。


市議会議員さんをお招きして、習志野の公共施設再生を考える懇話会_c0236527_00080042.jpg

懇話会の最後、私の手元にあった本の紹介を田久保裕一さんから頼まれました。習志野市公共施設再生計画に批判的な人達の間で注目されている本です。

PPP/PFI事業と結びつけて推進される公共施設統廃合の問題と、それに対抗する住民運動の経験が全国的にまとめられています。また、根本祐二氏を正面から批判する数少ない本です。詳しくは、旬報社HPの解説をご覧ください。


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何か結論を出すような懇話会ではありませんでした。ビッシっとした方向性を期待していた人には物足りなかったかも知れませんが、ざっくばらんな意見交換の場も大切です。お招きいただき、ありがとうございました。

さて、この日の午前は、谷津南小学校の特別支援学級「花の木学級」で個別懇談。長男の中学校入学が2年後に迫り、今後の進路、そして中学校卒業後の進学・就職が現実的な課題となってきました。

by takashi_tanioka | 2018-04-18 23:30 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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