谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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多重債務問題に強いまち(盛岡市)-協働経済委員会の行政視察

4日は、協働経済常任委員会の行政視察の2日目。岩手県盛岡市の「多重債務問題に強いまち」について視察しました。

インターネットで調べてみると、約10年前に多重債務対策で盛岡市消費生活センターが有名になり、マスメディアの報道があり、地方議員の視察が多かったようです。

近年は以前よりも視察が減ったようですが、それでも視察した地方議員の感想・報告を読むと「勉強になった」というものが多いです。

下のチラシは、インターネットで見つけたものです。現時点で盛岡市HPには掲載されていませんが、相談方法は変わっていないようです。
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視察の説明資料には、

盛岡市消費生活センターでは「多重債務者が生活再建できること」を最終目標とし、市民の多重債務問題解決のため、関係機関と連携しながら30年ほど前から積極的に支援してきました。

相談者に対しては「借金問題は必ず解決できる」と、まずは安心していただき、解決に向けて相談を進めています。

また、借金問題の背景には様々な問題が隠れていることもあり、借金の問題を解決することだけでなく、生活事情などをよく聴いて、必要に応じて福祉担当部門などへ橋渡しをするなど、借金整理後の生活再建のためのコーディネートも行っています。

と書かれています。

盛岡市の取り組みで、特に優れていると感じたのが、「盛岡市多重債務者包括的支援プログラム」において、市税・国保料・市営住宅使用料・上下水道料・保育料や授業料・給食費などの徴収担当、生活保護や高齢者福祉などの福祉担当、市民相談担当職員などが多重債務に困窮する市民を把握した場合、担当職員からの紹介により、消費生活センターにおいて相談を受け付けて対応し、その後、行政サービスを最大限活用した支援を実施し、市民の生活再建を包括的に行なうことです。


視察の説明資料にはありませんでしたが、盛岡市HP掲載の資料によると、税等の徴収担当との連携は「盛岡市ほほえみと太陽のプロジェクト」と命名されていたようで、税等の滞納、生活困窮、多重債務の諸問題に包括的に取り組んでいます。

私も多重債務や市税・国保料等の滞納などの相談にのることがあります。多重の滞納について、市役所の担当課・窓口が異なると、情報が共有されていなかったり、「その件は、部署が違う」と言われたりし、滞納の全体像の把握に難儀することが少なくありません。全庁的に情報共有する盛岡市の取り組みは、歴史あるものですが、今でも先進性をもつ施策です。

このほか、全国で初めて「消費者救済資金貸付制度」を創設し、債務整理等の資金等を貸し付けています。「生活再建資金貸付制度」では生活再建のために必要な資金を貸し付け、NPO法人と連携した「くらしとお金の安心支援事業」による支援も実施しています。

啓発・教育では、一般消費者講座のほか、学校訪問講座や企業訪問講座も実施しています。これら多様な取り組みを聴き、視察した議員は皆さん感心していました。

視察の説明資料に書かれた下記の言葉には学ばされます。

市が多重債務問題に取り組むメリット

私たちは、このような取り組みを、特別なことをしているという意識はなく、当たり前のことを当たり前にしているだけだと考えています。困窮した市民を前にして、支援の手を差し伸べてこそ、基礎自治体としての価値があるだろうとも思います。

このことにより、市民からしっかりとした信頼が得られるものと確信しております。

市民を借金苦から解放することにより、取り立ての厳しい高金利の貸金業者へ支払われている市民の資金を取り戻し、健全な消費生活を確保することは地域の窮乏化防止にも繋がります。

また、借金に起因する自殺等が減少し、安定した市民生活が守られることも期待できます。

最終的に市民生活の安心・安全が確保されることが何よりも行政が望むところです。

(中略)

センターの相談員には、債務整理が終わった相談者から時折礼状が送られてくることがあります。その中には一様に借金苦から抜け出せた安堵感、平穏な生活を取りもどせたことへの喜び、そして親身になってくれたことへの感謝の言葉が綴られています。

借金で人生を棒に振る必要はない。一人でも多くの方が一日も早く相談に訪れて、心穏やかなくらしを取りもどして欲しいと心から願っています。

先進的な取り組みをしてきた盛岡市消費生活センターですが、体制面では、勤続5年、10年と経験を積んだ消費生活相談員をそろえているものの、全員が非常勤職員です。現職員の定年退職後の後継者の採用に不安があるようです。

また、消費生活センターの責任者である所長が非常勤職員とされています。盛岡市の人事配置の事情があるのでしょうが、気になりました。

習志野市が見習ううえで、そのままといかない部分はありますが、とても勉強になった視察でした。

視察後、私は帰宅。他の委員は「リノベーションまちづくり(ストック活用型都市再生推進)」の視察のために宮城県仙台市へ向かいました。





啄木新婚の家

新幹線の乗車時間まで余裕があったので、盛岡駅から徒歩で「啄木新婚の家」に行ってみました。
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石川啄木が堀合節子との新婚生活を始めた家で、随筆「我が四畳半」に新婚当時の様子が書かれています。結婚後の3週間を過ごした家だそうです。
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石川啄木が過ごした部屋です。
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by takashi_tanioka | 2018-07-04 23:30 | 議員活動 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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