スポーツ庁が「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定しました。習志野市教育委員会がこれをどのように実現していくのかについて、6月議会の一般質問で教育長に問いました。
8日午後、習志野市内で党後援会主催で「習志野市議会報告&懇談会」が開催され、この一般質問と答弁について報告しました。
以下、議会報告の要旨を掲載します。(自分の報告なのですが、「谷岡議員」と記載してあります。)
1.部活動休養日の設定を-スポーツ庁が部活動ガイドラインを策定
NHK総合の「あさイチ」で、特集「子どもの部活とどう向き合う?」が放送されました。忙しい時間帯でしたが、全国的に注目を集め、番組の最中に4200通を超えるメールやファックスが寄せられました。「部活動が過熱しすぎ」「子どもの健康が心配」「教師や保護者も負担が大きい」という意見が多かったようです。
習志野市でも子どもの部活動の過熱を心配する保護者は少なくありません。谷岡議員は、
2016年9月議会において、ある部活動の保護者の方から寄せられた声を紹介しました。
その後も保護者の方々から声が寄せられています。下記(要旨)はその一つです。
私は、子どもを習志野市内の中学校に通わせている父親です。息子は運動部に入っており、週30時間以上も部活動をしてへろへろになって帰ってきます。勉強も手につかず、疲れ切っています。
このことを市教委に訴えたところ、学校長の管理のもと、適正に活動しているとの認識のようで、無視し続けているようです。部活動ガイドラインの策定予定も未定だそうで、スポーツ庁の通知も無視されそうです。
少しでもこの声を届けていただけるとありがたいです。
部活動の過熱は全国的に問題になっています。今年3月にスポーツ庁が「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定し、都道府県教育委員会に対応を求めました。「週2日以上の休養日」「活動時間は、平日2時間程度、休日3時間程度」などが示されています。
2.習志野市の対応は?→市教育委員会「来年4月に完全実施」
6月議会において、谷岡議員の質問に対し、教育長は「千葉県教育委員会は、県の方針を策定し、6月5日付で県内市町村教育委員会教育長宛てに、スポーツ庁のガイドラインにのっとり、県の方針を参考に、市の方針を策定するよう通知した。本市では、この通知に基づき、適切に対応をしていく」と答弁しました。
谷岡議員は、策定スケジュールを質問。学校教育部長は「現時点では来年4月に完全実施の方向で進めていきたい」と答弁しました。谷岡議員は、一日も早い実施を要望しました。
3.実態調査、アンケート調査などで課題抽出と対策を
谷岡議員は、保護者、教員、生徒へのアンケート調査や部活動の活動時間などの実態調査をするべきと提案。学校教育部長は「活動時間等は5月から調査中。アンケートは今後協議」と答弁しました。
谷岡議員は「部活動が内申書に影響することが保護者が部活に熱心になる理由の一つとして指摘されている」と指摘。それらを含めた実態調査を要望しました。
スポーツ庁のガイドライン作成検討会議は、様々な有識者が参加していました。「医師を含む教育委員の知識も活かすために、教育委員自らのガイドライン検討の場を設けるべき」と谷岡議員は提案。学校教育部長は「教育委員会会議で意見を聴く」と答弁しました。
以上です。2~3年前、ガイドライン策定を後押しする国会質問をしたのが、日本共産党の田村智子参議院議員でした。その際の報道(しんぶん赤旗)を転載します。
議会報告会では、このほか、谷津小学校の過密対策(エアコン設置の必要)、谷津南小学校のバス通学、市立保育所の給食調理業務委託での無許可営業、学童保育の業務委託における低賃金の職員募集、谷津干潟の悪臭問題と環境保全について報告しました。