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京成大久保駅の橋上駅案と地平駅案・・・地域住民・商店街などにていねいに説明し、みんなで考え、決めるべき問題ではないか?

京成大久保駅の「駅施設改良工事」が、習志野市の6月議会で大問題となりました。宮本泰介市長が、市議会への報告・説明をしないで「橋上駅案」と「地平駅案」の検討を水面下で進め、結論を出そうとしたからです。

京成大久保駅の駅舎の耐震補強を図るため、2022年度末完成を目標とした駅施設改良工事(建てかえ)の2案が、京成電鉄から宮本市長に示されていました。
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橋上駅(2階建て)の案は、事業費が約40億円。国庫補助事業となりますが、習志野市の事業費負担も約20億円になります。
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地平駅(1階建て)の案は、事業費が約6億円。京成電鉄の単独事業となり、習志野市の事業費負担はありません。
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橋上駅案と地平駅案を比較した表です。
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京成大久保駅の西側踏切は危険性が指摘されており、5月に死亡事故があったばかりです。日本共産党は、習志野市長に毎年提出する予算要望書で「橋上駅化」を求めてきました。

市長与党の会派・議員にも「橋上駅化」を求める意見があります。ところが、6月議会の一般質問で、宮本泰介市長は、財政負担を理由に地平駅案を選択する答弁をしました。

市議会議員だけでなく、市民・周辺住民への説明や意見聴取もされていません。宮本泰介市長が単独で判断し、一部の町会役員等に事後報告しただけです。

市当局の説明によると、京成電鉄が宮本市長に「橋上駅案」と「地平駅案」を打診したのは、2016年9月でした。

その後、両者間で協議が続けられ、現在の2案(上記)が具体的に示されたのが2018年5月でした。費用負担額が示されたのが2019年2月でした。

今年の7月5日の議員勉強会で、政策経営部長は「(地平駅案で)昨年度末に腹は決まっていた」と議員への説明で発言しました。ところが、議員に図面等の資料が配布されたのは6月24日でした。→詳しくはこちら

京成大久保駅の安全対策と橋上駅化は地域住民の重大問題です。ところが、検討開始から3年間、市民にも議員にも説明はありませんでした。

7月5日の議員勉強会では、宮本泰介市長が出した結論(地平駅が妥当)を一方的に押しつける態度に、与野党の議員から「説明が遅い」「拙速な結論」の意見が多数出ました。

私(谷岡)も「市民の意見を聴いていない」「3年前から検討していたのに、宮本市長の公約になかった」「地平駅を選ぶと、市長選で票が減ると考え、隠したのではないか」と追及しました。

6月議会の最終日、「京成大久保駅の駅施設改良工事について、京成電鉄株式会社への回答を延期することを求める意見書」を発議する方向で各会派が調整しました。しかし、市長与党が宮本市長に遠慮して賛同しなかったため、意見書発議の動議は賛成14人、反対15人で否決となりました。

宮本泰介市長が出席する全員協議会の開催を求める意見もありましたが、市長与党の一部が反対し、全員協議会は開かないことになりました。

代わりに議員勉強会が開催されましたが、「勉強会」では説明・質疑は会議録に残りません。ブログ掲載の資料は7月5日に配布されたものです。

新聞報道されたこともあり、地域住民から「橋上駅」の要望が多数寄せられています。多くの議員は納得しておらず、「回答の延期」を求めていました。

それにも関わらず、7月1日、宮本泰介市長は「回答の延期」の意見を無視し、京成電鉄に「地平駅が妥当」の回答書を送りました。
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習志野市は、京成大久保駅の南北にそれぞれ駅前広場を設け、都市計画道路の起点とする都市計画をもっています。駅前広場に合わせて、現在よりも東側に橋上駅を建設する考えでした。

駅北側の用地取得が進んでいないので、今回の京成電鉄による橋上駅案は、現在の駅舎の場所(京成電鉄の所有地)に建設する案となっています。限られた敷地に橋上駅を建設するのはデメリットもあることは、私もわかります。

しかし、検討内容を市民に説明せず、意見を聴くこともしないで、宮本泰介市長が出した結論(地平駅が妥当)を一方的に押しつけるのは、住民自治に反するやり方です。

宮本泰介は「橋上駅への賛否は二分されている」と言います。しかし、以前から橋上駅化に反対している人達の意見は「より東側に駅舎が移動すると、人の流れが商店街から遠のく」という古い情報に基づくものです。

京成電鉄が今回示している橋上駅案は、西側(商店街側)の出入口の場所がほとんど変わりません。駅利用者の商店街への動線は変わりません。

以前のイメージと違う図面が京成電鉄から提示されているのに、それを地域住民や商店街に配布も説明もせず、「橋上駅に反対の人もいる」と宮本泰介市長が言っても、説得力がありません。

どう考えても、今回の京成電鉄への回答は拙速です。地域住民や商店街に資料を配布して説明し、意見を聴くべきです。

日本共産党は、幅広い市民や議員と協力し、「地平駅」の結論押しつけの撤回、市民参加の再検討を求めます。

by takashi_tanioka | 2019-07-05 23:40 | 議員活動 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


by 谷岡 隆