10日、船橋市教育委員会主催の「取掛西貝塚遺跡見学会」が開催されました。約1万年前の貴重な遺跡です。最後の見学会とのことなので、次男を連れて見学に行きました。
習志野市では、このような遺跡見学会はほとんど開催されません。JR津田沼駅南口開発の際に開催された「谷津貝塚遺跡見学会」が最後だと思います。このときは、私も市議会で繰り返し質問・要望して頑張り、実現にこぎつけることができました。その後、
説明看板が設置されました。
取掛西貝塚の発掘調査については、船橋市教育委員会が熱心に取り組んでいるようで、国史跡を目指して調査・研究が進められています。
船橋市HPでは、次のように説明されています。
取掛西貝塚では、過去の発掘調査(平成20年度)で日本最古の動物儀礼跡が見つかり、全国的にも大変貴重な遺跡が船橋市内に残されていることがわかりました。
こうした遺跡を市民共有の財産として後世に残すため、国史跡指定を目指して3か年計画での調査を進めています。
平成29・30年度に実施した調査により、40軒を超える約1万年前の竪穴住居跡が、東西約300メートルの範囲に広がることが判明しました。つまり、取掛西貝塚は、この時期としては“関東でも最大級の集落”であることがわかってきたのです。
さらに、貝塚から出土した貝の種類や、縄文土器に残された植物の種や実の痕跡などを調べるなど、自然科学分析も実施中です。これにより、今まで詳しいことがわかっていなかった、1万年前の人々の暮らしの様子や、自然環境が明らかになることが期待されます。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
習志野市の教育委員や市長も、この熱心さを見習うべきでしょう。(自称「文教住宅都市」なのですから・・・。)
遺跡見学会の入口です。
縄文時代早期の遺跡です。
同じ場所に縄文時代前期の集落もありました。早期(約1万年前)と前期(約6千年前)の集落を見比べることができます。
縄文時代前期の竪穴住居跡です。
縄文時代早期の竪穴住居跡です。
これまでの発掘調査の様子が写真パネルで展示されていました。
出土品が展示されていました。一部は手で触ることができました。
高校生の頃は、自分が習志野市議会議員になるとは夢にも思っていませんでした。昔歩いた道から習志野市方面を見たら、JR津田沼駅南口の高層マンションと千葉工業大学が見えました。