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千葉朝鮮初中級学校の授業参観、千葉県日朝友好新春の集いに参加

千葉朝鮮初中級学校の授業参観、千葉県日朝友好新春の集いに参加_c0236527_17252352.jpg25日、在日本朝鮮人総聯合会千葉県本部と日朝友好千葉県の会の共催で「千葉県日朝友好新春の集い2025」が開催されました。合わせて、千葉朝鮮初中級学校の授業参観がありました。

写真は、授業参観後の児童生徒による歓迎公演の一部(初等部)です。

千葉県日朝友好新春の集いは今年で5年目だそうです。私は昨年から参加しています。今年は「朝鮮学校の現状を見てもらい、問題をつかんでもらいたい」という主催者の考えから、千葉朝鮮初中級学校の授業参観(授業公開)がセットで行われました。

私が千葉朝鮮初中級学校を訪れるのは3回目ですが、授業を参観するのは初めてです。校長先生の案内で、初等部1年生~6年生、中等部1年生~3年生の授業を観てまわりました。

子ども達の顔が写ってしまうので授業の様子は撮影しませんでした。子ども達の日常の様子は、学校のホームページからご覧ください。

校舎は老朽化が進んでいました。トイレなど子ども達の学校生活を守るための改修は保護者・卒業生の皆さんの努力で行われていました。廊下に歴代の中等部卒業生の記念写真が掲示されています。
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千葉朝鮮初中級学校の沿革です。昨年7月に見学した神奈川朝鮮中高級学校(同じ敷地に横浜朝鮮初級学校)よりも規模は小さいです。
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授業参観と校内見学、児童生徒による歓迎公演の後、昼休みとなり、午後から学校講堂をお借りして、千葉県日朝友好新春の集いが開催されました。第1部が開会行事・記念講演、第2部が新年懇親会でした。

千葉朝鮮初中級学校の授業参観、千葉県日朝友好新春の集いに参加_c0236527_17253936.jpg開会で、日本側の主催者として日朝友好千葉県の会共同代表(写真)、朝鮮側の主催者として在日本朝鮮人総聯合会千葉県本部委員長からあいさつがありました。

記念講演は、朝鮮大学校教育学部長の金陽昇(キムヤンソン)さんを講師に「民族教育の歴史と今後の展望」の演題で行われました。

朝鮮学校差別の政治的背景を知るために「『米占領期』の朝鮮人民族教育弾圧から朝鮮学校差別の意味を問い直す」という内容で金さんから話がされました。

初期の朝鮮学校差別として有名な事件が1948年4月24日の「4.24(サイサ)」の弾圧ですが、当時の日本は米占領期(間接統治)であり、日本政府が在日朝鮮人政策を思い通りに決定できないなか、どうして学校弾圧が起きたのかという問題に金さんは注目します。

米占領期で唯一、米占領軍の直接介入(非常事態宣言)が行われたのが4.24弾圧でした。子どもも参加する非武装の集会に対し、GHQの指令で警察官が発砲して16歳の少年が死亡しました。当時の日本国内の他の事件への対応と比べ、確かに異常に強圧的な対応と言えるでしょう。

金さんは、米軍の直接統治(軍政)下にあった南朝鮮における同年5月の単独選挙を批判する勢力を拘束し排除することが米占領軍(GHQ)の目的であったと論じました。

アメリカにとって「朝鮮半島の分断体制の実現=南朝鮮単独政府(大韓民国政府)の樹立」は重要な利益であり、そのために単独選挙に批判的な在日本朝鮮人連盟(朝連)の活動を押さえつけ、日本国内における単独選挙反対運動を封じ込めようとした訳です。

そういった政治的背景があり、朝連の影響があった朝鮮学校も危険視されてはいたでしょうが、「単純に民族教育に対する弾圧を目的としたとは考えにくい」と金さんは指摘しました。

1949年以降、朝鮮人団体・在日朝鮮人を「占領政策の脅威」とみなす米占領軍(GHQ)だけでなく、田中意見書を契機に日本政府も、南朝鮮の親米政権を維持することを日本の国防・国益(共産主義者から守る)のために追及しなければならないと考えるようになったことが説明されました。(「日本の第一の防衛線が朝鮮であることを忘れてはいけない」当時の田中龍夫・山口県知事)。そして、「(親米政権に批判的な)朝鮮人問題が安保問題となることで、朝鮮人団体は団体等規正令の対象に、在日朝鮮人は改正外国人登録法により厳格に管理、犯罪人扱いする」ことになったと金さんは述べました。

そして、「現在も続く朝鮮学校に対する差別は、人権の見地においてはまさに『差別』であるが、差別側・日本政府においては政治問題と朝鮮学校問題を切り離さず、制裁の論理を貫徹させたという意味では『弾圧』である」とし、「日本政府が米国の冷戦体制に組み込まれ、それに追従することによって、対朝鮮敵視政策の延長線上に朝鮮学校を位置づけ、『弾圧』してきた」と論じました。

結びとして、「日本政府が民族教育に対して、朝鮮との関係や総聯組織との関係を『条件』とするような状況は『人権論』としての相貌を保っていない」とし、「朝鮮学校問題(差別と弾圧)を解決するためには、日本社会における人権の伸長に期待すると同時に、朝・日関係の改善、正常化を避けて通ることはできない」と述べ、「朝・日関係の正常化は冷戦体制の一角を切り崩す意義をもつ」と強調しました。

以上、大学の授業のような講演でした。朝鮮学校だけが、他の私立外国人学校では考えられない差別を受け、補助対象や幼稚園・高校無償化から外されてしまう政治的背景を考える上で、興味深い講演でした。

参加者からは「勉強になった」という声がありました。

千葉県の日朝友好の集いは旧社会党系の方々が多いように感じました(日本共産党の地方議員は私だけ)が、「朝鮮新報」を読むと、東京都の集いでは、公明党といった政権与党の地方議員も多数参加して金陽昇さんの講演を聴いているようです。日朝関係の正常化を進め、朝鮮学校への「差別」と政治的「弾圧」をやめさせるために、政権与党の立場から頑張ってもらいたいものです。

千葉朝鮮初中級学校の授業参観、千葉県日朝友好新春の集いに参加_c0236527_17253625.jpg右の記事は「しんぶん赤旗 日曜版」2024年3月10日・17日合併号の特集です。

日本共産党の場合は、朝鮮学校への異常な差別を中心に指摘し、他の私立外国人学校と平等に扱うように求めています。それだけでなく、その政治的背景を掘り下げる必要もあるでしょう。

講演後は、休憩をはさんで第2部の新春懇親会となりました。

懇親会のなかで地方議員が紹介され、福田村事件に学ぶ講演会実行委員会で奮闘している工藤鈴子・松戸市議(社会民主党)があいさつをしました。私も紹介され、あいさつをしました。

続いて、朝鮮・日本の双方から何人もの方々があいさつをしました。若い頃は朝鮮学校の生徒とやりあったという話が日本側の参加者からあったりし、おもしろいあいさつがいくつもありました。相互理解の大切さを感じました。

朝鮮学校の困難に関する話では、財政難から保護者負担が大きいことも問題ですが、教職員の給料の支払いが厳しいことがもっと大きな問題でした。他の私立外国人学校と同様の補助等があれば、もっと楽になります。早急に改善が必要です。

在日本朝鮮千葉県商工会の理事長さんなどと同じテーブルとなり、いろいろと話をすることができました。日本人も朝鮮人も同じ地域で仕事をしていますから、物販系や飲食系の厳しい状況は同じでした。

政府・自治体は、朝鮮学校への補助等は出さないのに、在日朝鮮人から所得税、法人税、消費税などは千葉県内だけでも億単位でとっています。営業が厳しいなかでも税金だけはとって、サービスは提供しないというのは理不尽ですね。

今後も在日朝鮮人の方々と交流の機会があったら参加したいと思います。

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by takashi_tanioka | 2025-01-25 23:30 | 地域の出来事 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


by 谷岡 隆
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