谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員

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2018年 03月 10日 ( 1 )

10日午前、大久保地区公共施設再生事業に関する市民説明会に参加しました。今回は「工事+運営編」とされ、「4月から始まる工事及び運営」の説明に限定する案内が市民にされました。

市当局や事業者(スターツなど)は、これまでの説明会で市民から多数の疑問・異論・批判が出されたことに懲りたようで、質問時間を一人2分に制限し、10人分の質問時間しかありませんでした。

新たな問題として注目されているのが、敷地北側に位置する駅前一等地の市有地のあり方。宮本泰介市長とスターツコーポレーション株式会社は、50年間もの定期借地権を設定しようとしています。そして、ワンルームマンションの建設を計画しています。
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駅前一等地の借地、マンション建設について、参加者した市民から疑問や批判の声が噴出しました。しかし、宮本市長とスターツは、年内の契約締結を強行する方向で動いています。
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南側のPFI事業の敷地内の施設については、昨年8月の説明会で出された意見をもとに対応が検討されました。
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今回の説明会でも、公民館長として社会教育に長年携わってきた市民から発言がありました。「北館キッチン(調理室)の位置」の調整については一定の評価がありましたが、これ以外にも社会教育・生涯学習の施設として不備があることが、いくつか指摘されました。

上記の表をみると、最寄りの京成大久保駅やバス停から公民館・図書館への歩行者動線のバリアフリー対応について、抜本的な改善に至らなかったことがわかります。
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最寄り駅・バス停と公民館・図書館との高低差が4メートルもあります。現在は存在しない段差を新たに設けるのですから、呆れてしまいます。

しかも、フラットで入っていける駅前一等地側がマンション建設予定地とされています。最寄り駅・バス停と公民館・図書館の間の歩道や広場まで、スターツの借地にしようとしています。

仮に定期借地権設定契約が締結されると、50年間もの超長期にわたり、スターツが占有権や管理権をもつことになります。はたして適切な管理ができるのでしょうか。
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習志野市議会に対し、事業者(スターツなど)による直接の説明は一回もありません。説明会でも議員枠の質問時間はないので、一市民として挙手して制限時間内で質問しました。

私は市議会で、マンション敷地と合わせて借地にされようとしている歩道と広場について、憲法で保障された人権(表現活動や集会の自由)の観点、バリアフリーの観点から質問しました。

説明会では、日影とバリアフリーの面から、公民館・図書館と歩道・広場の設計の問題点を指摘しました。

まずは、日影の問題。スターツは、公民館・図書館の北側の窪地に出入口と広場(出会いのひろば)を造ろうとしています。3階建ての北側は、冬季は寒くてくつろげません。

この日の説明会で、スターツは夏季の日影が最も短くなる時間帯のイメージ図を配布しましたが、それでも公民館・図書館と広場は日陰側になります。
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さらに問題なのが、昨年8月の説明会で配布された資料では、北側が日向になっていたことです。北から南へ影が伸びるイメージ図(下の図)です。習志野市では北側に太陽が昇るのでしょうか。
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スターツは、日光がさしこむ、明るい北館北側と広場を演出し、この設計に賛成する人を増やしたかったのでしょう。

今回の説明会では、こっそりとイメージ図を差し替えて配布していましたが、上映された動画は旧イメージ図のままだったようです。

また、市当局も、広場側の日陰の問題に気づきながら、半年以上にわたり、虚偽のイメージ図を配布し続けたのは問題です。説明会で謝罪の言葉は一つもありませんでした。

このような設計では、冬季に雪が降って寒い日が続くと、日陰の広場の雪はなかなか溶けないですし、朝は公民館・図書館の出入口が凍結して危険です。

暖かい日であっても、雨風が強い日はたいへんです。高さ4メートルの階段は危険です。スターツはマンション内のエレベーターの利用を提示していますが、雨の日はエレベーター内もベチャベチャになってしまい危険です。

スターツが提案時に示した図面では、京成大久保駅・バス停からフラットに公民館・図書館へ入っていけるイメージ図(下の図)でした。
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それでも提案審査会での評価は低かったのに、バリアフリーに逆行する変更をしてしまっては「改悪」としか言いようがありません。なぜこのようになったのか、真相の解明が必要です。

これらを今から改善しようにも、PFI事業契約が締結された北館と、その南側の敷地の建物・構造物の設計・建設は、スターツを中心とする特定目的会社(SPC)にほぼ丸投げ状態です。

上記の歩道・広場が「公の施設」であれば、習志野市(または指定管理者)が安全面などの管理をしていくでしょう。しかし、仮に歩道・広場の土地に定期借地権が設定されたら、借地権者(スターツ)に占有権や管理権が移行し、市の管理が及ばなくなる恐れがあります。これについて、市長・市当局の明確な説明はありません。

公民館・図書館(北館)のさらなる設計変更を求めると同時に、北側の市有地については、安全で使いやすい公民館・図書館の出入口・歩行者動線を確保し、使いやすい空地(広場など)を確保し管理していくために、抜本的な計画見直しが必要です。

このままでは、50年間も子どもや孫たちの世代にまで、延々と課題を残すことになります。公民館・図書館の北側の利用の妨げになっている民間収益施設(マンション)の建設は白紙に戻すべきと、あらためて思いました。

習志野市が「生涯学習の拠点」と称する公民館・図書館の建設です。北側の市有地は、民間収益施設のための借地にするのではなく、市民が安全で使いやすい公共空間となるように設計すべきではないでしょうか。


by takashi_tanioka | 2018-03-10 23:30 | 公共施設再生 | Comments(0)

日本共産党市議としての活動日誌をメインに、日々の思い、家族のこと、研究活動などをご紹介します。


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